オールスター番組対抗クイズ“WHAT!!”

1982年3月31日、日本テレビ系列にて放送された特別番組『オールスター番組対抗クイズ "WHAT!!"』は、同局の人気番組と新番組から集結した出演者たちが、白熱のクイズバトルを展開したエンターテインメントショーでした。

番組は、出演者たちが紅組と白組に分かれ、クイズ形式で競い合うというシンプルな構成ながら、その内容は非常にバラエティに富んでいました。クイズの内容は、参加者それぞれの所属番組に関連したものが多く出題され、出演者たちの番組知識や機転、そしてチームワークが試される舞台となりました。視聴者にとっても、普段は接点のない番組同士の共演や、出演者たちの意外な一面を発見できる貴重な機会となったことでしょう。

司会を務めたのは、当時日本テレビの看板アナウンサーであった徳光和夫氏と福留功男氏。彼らの軽妙なトークと的確な進行が、番組全体を盛り上げ、クイズの緊張感と、出演者たちの個性あふれる反応を巧みに引き出しました。視聴者は、クイズの面白さだけでなく、司会二人の絶妙な掛け合いにも楽しませられたはずです。

番組には日本テレビの様々な人気番組から出演者が集結しましたが、いくつかの番組からは参加がありませんでした。プロ野球ナイター中継関係者、日本テレビ系アニメ『六神合体ゴッドマーズ』関係者、『元祖どっきりカメラ』などの不定期番組出演者、よみうりテレビ制作の『びっくり日本新記録』や『2時のワイドショー』出演者、『お笑いマンガ道場』（中京テレビ制作）出演者は参加していなかったことが記録に残っています。この参加番組の選定基準は詳細には不明ですが、番組編成上の都合や、出演者のスケジュールの調整が難しかったなどが考えられます。

『オールスター番組対抗クイズ "WHAT!!"』は、単なるクイズ番組にとどまらず、当時の日本テレビを代表する様々な番組の出演者たちが一堂に会する、いわば“春の祭典”のようなイベントでもありました。各番組のファンにとっては、それぞれの出演者の活躍を比較できる貴重な機会でもあったでしょう。また、この番組は、前身となる『'81秋・全番組総出演!激唱!!オールスター』と繋がり、日本テレビのバラエティ番組の歴史において重要な位置を占める番組の一つと言えるでしょう。

もしこの番組が現代に蘇るならば、現代のバラエティ番組の出演者たちが、それぞれの番組を代表してクイズで競い合う姿は、新鮮で、また大きな話題を呼ぶに違いありません。番組から垣間見えた当時のテレビ界の状況や、出演者たちの個性も、現代の視聴者にとって興味深いものとなるでしょう。この番組の記録は、日本のテレビ史の一コマとして、これからも語り継がれていくに違いありません。

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