オールナイトニッポンTV

オールナイトニッポンTV：ラジオの熱気をテレビへ

フジテレビ系列で放送された特別番組『オールナイトニッポンTV』は、ニッポン放送の人気ラジオ番組『オールナイトニッポン』をテレビの枠で再現した、音楽とトークが融合した特番である。 2001年と2005年に放送された2つのバージョンは、それぞれ全く異なる企画と出演者で構成されており、大きな話題を呼んだ。

福山雅治・西川貴教のオールナイトニッポンTV

2001年9月30日、福山雅治と西川貴教の2人が、リスナーの夢を叶えるというテーマのもと、世界を旅する様子が放送された。 番組は、アフリカ・ケニアでのパラグライダー体験や、ロシア・モスクワでの観光、さらには、当時シアトル・マリナーズに所属していた佐々木主浩選手との交流など、盛りだくさんの内容で構成されていた。 旅の模様は、2人がパーソナリティを務めるラジオ番組『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』と『西川貴教のallnightnippon SUPER!』でも随時報告された。

番組は、ニッポン放送（当時、お台場に所在）のラジオブースからの生放送で締めくくられた。これは、放送後に行われた反省会を兼ねた放送（22:30-24:00）と繋げるためである。放送終了後には、ニッポン放送で関東ローカル限定で、反省会と銘打った関連番組も放送された。ナレーターは、当時ニッポン放送アナウンサーだった荘口彰久が務めた。


松任谷由実のオールナイトニッポンTV

2005年12月25日、クリスマスの夜に放送された松任谷由実の特番は、スタジオをラジオブースに見立てて放送された。番組の企画は、フジテレビ編成局長からの音楽特番制作の提案がきっかけで、番組プロデューサーきくち伸とユーミン、そして松任谷正隆との話し合いから実現した。

この特番では、ユーミンの新曲「Forgiveness」の演奏に加え、藤井隆、岸田繁、浜崎あゆみ、平井堅、槇原敬之など、豪華アーティストがゲストとして出演。ユーミンとのコラボレーションとして、aiko（「ひこうき雲」）、小室哲哉（「BOY MEETS GIRL」）も参加した。ナレーターは亀渕昭信が務めた。

この特番は好評を博し、その後もシリーズ化。2006年、2009年、2011年には続編『松任谷由実のオールナイトニッポンTV2～4』が放送され、毎回異なるゲストを招き、ユーミンの楽曲とトークを織り交ぜた、音楽とエンターテイメントに満ちた番組が展開された。布袋寅泰、倖田來未、AI、黒柳徹子、スガシカオ、PUFFY、ザ50回転ズ、EXILE、Perfume、RIP SLYME|RIP_SLYME、JUJU、向井秀徳、マツコ・デラックス、AKB48、秋元康など、数多くのアーティストや著名人が出演している。

共通点と関連番組

2つの『オールナイトニッポンTV』は、制作プロデューサーが共通しているという点が注目される。また、『僕らの音楽-OUR MUSIC-』など、一部スタッフの重複も見られる。 ラジオ番組との繋がりや、制作陣の共通点なども含めて、日本の音楽番組史における重要な位置付けを持つ番組であると言えるだろう。 関連番組としては、福山雅治、西川貴教、松任谷由実それぞれのレギュラーラジオ番組、そして『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン.TV@J:COM』なども挙げられる。

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