オールバニ (重巡洋艦)
USS Albany (CA-123/CG-10)
オールバニ（USS Albany, CA-123/CG-10）は、アメリカ海軍で使用された重巡洋艦であり、オレゴン・シティ級の2番艦です。この艦は、後にミサイル巡洋艦へと改修され、オールバニ級ミサイル巡洋艦の1番艦となりました。艦名は、ニューヨーク州の州都に由来し、この名前を持つ艦は4隻目にあたります。
艦歴
オールバニは1944年3月6日にマサチューセッツ州クインシーのベスレヘム・スチール社フォアリバー造船所で起工され、1945年6月30日にエリザベス・F・ピンクニー夫人の手により進水しました。艦は1946年6月15日にボストン海軍工廠でハロルド・A・カーライル艦長の指揮の下で就役しました。オールバニは艤装と整調巡航をメイン州のカスコ湾周辺で行い、その後東海岸での作戦活動に従事しましたが、その途中で西インド諸島への巡航が行われました。
就役後、オールバニは海軍予備役兵や予備役士官の訓練を目的に、多くの訓練巡航を実施しました。この訓練活動は1948年9月11日まで続き、その後はチェサピーク湾から地中海に派遣されました。オールバニは第6艦隊の旗艦としての任務に就き、地中海での任務は約10年にわたりました。その間、オールバニは東海岸や西インド諸島での第6艦隊への5回の展開と、南米の港への3回の巡航を経験しました。特に1951年にはブラジル大統領就任式に出席するアメリカの代表団の輸送も行いました。
1958年6月30日、オールバニはミサイル巡洋艦に改装するための作業に入ります。艦種番号は1958年11月1日付けでCG-10に変更され、その後4年間、ボストン海軍工廠で大規模な改修が行われました。1962年11月3日にはベン・B・ピケット艦長の指揮の下で再就役を果たし、その後約5年間は地中海や北大西洋で活動を行い、アメリカ本国でも東海岸や西インド諸島で任務に従事しました。
この期間中、オールバニは数多くの親善訪問や他国海軍との共同演習に参加しました。1967年3月1日からはボストン海軍工廠での改修作業に入り、約20ヶ月後の1968年11月9日にロバート・C・ペニストン艦長の指揮のもとで再び現役に復帰しました。
1973年には再度の改修のためフィラデルフィア海軍工廠に入渠し、1974年5月にはロバート・エケルンド艦長の指揮で現役復帰します。その後、バージニア州ノーフォークを母港とし、第2艦隊の旗艦任務に就いたのです。1976年から1980年にかけて、オールバニはイタリアのガエッタを母港として第6艦隊の旗艦任務に従事しました。
最終的に、オールバニは1980年8月29日に退役しました。長い間にわたる艦歴の中で、オールバニは数々の歴史的な任務を果たし、アメリカ海軍の重要な一部としての役割を果たしました。
関連項目
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