オーレスン

オーレスン：ユーゲント・シュティール建築が彩る港町

オーレスン（Ålesund, Aalesund）は、ノルウェーのムーレ・オ・ロムスダール県に位置する港町です。ベルゲンの北西約236km、沿岸の島々に囲まれた場所にあります。人口は約4.5万人（2013年時点）で、ユーゲント・シュティール（アール・ヌーヴォー）建築が街の景観を特徴づけています。

歴史

オーレスンの歴史は、10世紀にノルマンディー公ロロが築いたギスケの町に遡ると言われています。19世紀後半からは、近郊のフィヨルド群が観光地として発展し始めました。

1904年1月23日、オーレスンは大火に見舞われ、街の中心部が焼失するという壊滅的な被害を受けました。この大火からの復興には、ノルウェー国内だけでなく、海外からも多大な支援が寄せられました。特に、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世は、フィヨルド群への休暇でオーレスンを頻繁に訪れており、ドイツ国内で大々的な支援を呼びかけました。その結果、オーレスンの復興に大きく貢献し、街は当時最先端のユーゲント・シュティール建築によって再建されました。現在では、この美しい街並みが、オーレスンの最大の観光資源となっています。

経済

オーレスンは、ノルウェー国内でも有数の港湾都市として知られています。漁業が盛んで、タラ、ニシン、カニなどが多く水揚げされます。かつては漁船用の造船所が多かったのですが、1960年代の北海油田開発以降は、石油産業向けの船舶建造が中心になりました。また、家具製造業も重要な産業の一つです。

交通

オーレスンは、ノルウェー西岸地域を結ぶ沿岸急行船が毎日寄港するほか、ガイランゲルフィヨルドなどのフィヨルド群観光の拠点となっています。フェリーやバスなどの交通機関も充実しており、観光客にとって便利な場所です。

オーレスン・ヴィグラ空港は国際空港であり、国内の主要都市だけでなく、ロンドン、コペンハーゲン、アムステルダムなどへの国際便も発着しています。

見所

オーレスン観光の目玉は、なんといってもユーゲント・シュティール建築です。街を歩くと、美しい装飾が施された建物が数多く見られ、その独特な景観に魅了されるでしょう。

姉妹都市

オーレスンは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

アークレイリ（アイスランド）
ラナース（デンマーク）
ヴェステロース（スウェーデン）
ラハティ（フィンランド）
ピーターヘッド（イギリス）
ボルゴ・ア・モッツァーノ（イタリア）
タコマ（アメリカ）

出身者

オーレスン出身の著名人には、以下のような人物がいます。

トル・ホグネ・オーロイ（サッカー選手）
フレドリック・ウルベスタ（サッカー選手）
オッド・アルネ・ウェスタッド（歴史学者）

外部リンク

オーレスン公式サイト
Visit Ålesund

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