カイト (嵐の曲)

嵐のシングル「カイト」：感謝と未来への希望を込めた叙情的な一曲

2020年7月29日、国民的アイドルグループ・嵐の58枚目のシングル「カイト」がリリースされました。この曲は、数々のヒット曲を世に送り出してきた米津玄師氏が作詞・作曲を担当したことで、大きな話題を集めました。

リリース形態は、初回限定盤（DVD/Blu-ray付き）、通常盤、そして嵐ファンクラブ会員限定盤の3種類。初回限定盤には、LPサイズジャケットと16ページの特大歌詞ブックレットが付属するなど、ファンにとって特別な仕様となっています。特にファンクラブ会員限定盤は、「2020嵐と東京の空」をテーマに、東京都内でのロケ撮影の様子を収めた56ページの上製本仕様で、嵐からの長年の感謝の気持ちが込められています。これは、嵐にとって最後のCDシングルということもあり、彼らの活動の歴史と未来への想いを象徴する、特別なアイテムとなりました。

米津玄師による楽曲制作とメッセージ

表題曲「カイト」は、米津玄師氏自身の経験や想いが反映された、深く心に響く楽曲です。制作過程や米津氏自身のコメントは、第70回NHK紅白歌合戦で放送され、大きな反響を呼びました。米津氏はコメントの中で、自身の存在は周りの人々によって支えられてきたこと、そしてその感謝の気持ちを楽曲に込めたことを語っています。楽曲全体からは、日々の生活の中で忘れがちな大切なこと、周りの人々への感謝を改めて気づかせてくれるような、温かいメッセージが伝わってきます。また、大野智さんが描いた絵画が、各形態のジャケット写真に使用されている点も、このシングルをより特別な存在にしています。

チャート記録とミリオンセラー達成

「カイト」は、発売初週で91.1万枚という驚異的な売上を記録し、オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得しました。これは、嵐にとって47作連続、通算54作目の1位獲得となり、彼らの絶大な人気を改めて証明しました。さらに、初週売上は嵐自身の最高記録を更新するものであり、その後5週目で累計111.7万枚を突破、シングルミリオンセラーを達成する快挙を成し遂げました。

収録内容と多様なアレンジ

CDには表題曲「カイト」の他に、「Journey to Harmony」「Sounds of Joy」「僕らの日々」など、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。これらの曲は、それぞれ異なる作編曲家によって制作され、嵐の幅広い音楽性を示すものとなっています。「カイト」は、NHK2020ソングとして制作された楽曲です。また、DVD/Blu-rayには「カイト」のミュージックビデオとメイキング映像が収録されており、楽曲の世界観をより深く堪能できる内容となっています。

各メディアでの公開と反響

「カイト」は、2019年12月31日放送の第70回NHK紅白歌合戦で初公開されました。この時使用された歌唱映像は、完成したばかりの新国立競技場で収録されたものであり、その壮大さと感動的な演出が話題となりました。さらに、2020年2月〜3月にはNHKの『みんなのうた』で放送され、新国立競技場で収録された実写映像と、加藤久仁生氏制作によるアニメーション映像の2バージョンが放送されました。これは、嵐にとって『みんなのうた』への2度目の出演となり、彼らの幅広い世代への支持を示すものとなりました。

「カイト」は、単なる音楽作品という枠を超え、嵐とファン、そして多くの人々にとって、忘れられない思い出を刻む、かけがえのない楽曲となったと言えるでしょう。楽曲に込められたメッセージ、そしてその記録は、長い間、人々の心に残り続けることでしょう。

もう一度検索