カイル・ドレイベック

カイル・ジョーダン・ドレイベックは、1987年12月8日生まれ、テキサス州ビクトリア出身の元プロ野球選手。投手として右投右打でした。

特筆すべきは、父が1990年にサイ・ヤング賞を受賞した元メジャーリーガーのダグ・ドレイベックであること。サイ・ヤング賞投手の息子がメジャーでプレーしたのは史上2人目ですが、息子が投手としてプレーしたのは彼が初めてです（バンス・ローも登板経験はありますが、本職は内野手でした）。

プロ入り前

高校時代は、ポール・ゴールドシュミットやブレット・アイブナーとチームメイトでした。投手と遊撃手を兼任し、アメリカンフットボールのワイドレシーバーとしても活躍。全米屈指の高校生右腕として注目されましたが、素行の悪さが問題視されることもありました。

プロ入り後

2006年のMLBドラフト1巡目（全体18位）でフィラデルフィア・フィリーズに入団。155万ドルの契約金で合意しました。

2007年に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、2008年後半に復帰。2009年にはA+級、AA級と順調にステップアップし、オールスター・フューチャーズゲームにも出場しました。

2009年オフには、ロイ・ハラデイとのトレードでトロント・ブルージェイズへ移籍。2010年にはAA級で14勝を挙げ、リーグ最優秀投手に選ばれました。7月にはノーヒットノーランも達成。AAA級を飛び級してメジャーデビューを果たしました。

2011年は開幕から先発ローテーション入りしましたが、制球難に苦しみ、AAA級へ降格。その後も制球難は解消されず、期待を裏切るシーズンとなりました。

2012年も同様の経過を辿り、6月に2度目のトミー・ジョン手術を受けました。2013年、2014年はメジャーでの登板機会が限られ、未勝利に終わりました。

2015年にはシカゴ・ホワイトソックスへ移籍しましたが、DFAとなりAAA級へ降格。オフにFAとなりました。

2015年オフにアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約。2016年にメジャー契約を結びましたが、すぐにDFAとなり、AAA級へ。その後、自由契約となりました。

2016年7月にはサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約。野手（遊撃手）としての起用も示唆されましたが、メジャー昇格は叶わずFAとなりました。

2017年からは独立リーグでプレーし、2018年に現役を引退しました。

投球スタイル

最速96mphのフォーシームに加え、ツーシーム、カーブ、カッター、チェンジアップを操りました。特にカーブは高く評価されていましたが、コントロールに課題があり、精神的な脆さも指摘されていました。

詳細情報

球種：フォーシーム、ツーシーム、カーブ、カッター、チェンジアップ
最速球速：96mph
得意なこと：ゴロを打たせて取るピッチング
課題：コントロール、精神的な安定

獲得タイトル・表彰・記録

* オールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2009年）

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