カイル・ヘンドリックス

カイル・クリスチャン・ヘンドリックス

カイル・クリスチャン・ヘンドリックス（Kyle Christian Hendricks）は、1989年12月7日にアメリカのカリフォルニア州ニューポートビーチで生まれたプロ[[野球選手]]です。彼は主に投手として活躍しており、現在はMLBのシカゴ・カブスに所属しています。彼の愛称は「ヘンド」です。

経歴

プロ入り前

ヘンドリックスは2008年のMLBドラフトでロサンゼルス・エンゼルスから39巡目（全体1189位）で指名されましたが、ダートマス大学に進学しました。大学時代の経験を経て、彼はプロとしてのキャリアを目指す決断を下します。

プロ入りとレンジャーズ傘下時代

2011年のMLBドラフトで8巡目（全体264位）でテキサス・レンジャーズに指名され、プロ入りを果たしました。プロ初年度をA-級のスポケーン・インディアンスで過ごし、20試合に登板。成績は2勝2敗3セーブ、防御率1.93で、36奪三振を記録しました。2012年にはA+級で先発に転向し、5勝8敗・防御率2.82という成績を残しています。それにより、カロライナリーグのオールスターに選ばれる実績もありました。

カブス時代

ヘンドリックスは2012年7月31日にシカゴ・カブスへトレードされ、以降は同チームの主力投手としての地位を築きます。2013年はAA級テネシー・スモーキーズで10勝3敗・防御率1.85を記録し、AAA級アイオワ・カブスでの登板を経て2014年にメジャー契約を結びました。彼のメジャーデビューは、シンシナティ・レッズ戦で行われ、6回で4失点を喫しましたが、その後の7月22日には初勝利を挙げています。

2015年からは先発ローテーションに定着し、2016年にはリーグ最高の防御率である2.13を記録し、サイ・ヤング賞の投票でも上位にランクされました。翌年2017年は復帰後も好成績を残しましたが、一時的な調子の波が見られる1年でした。

その後、2019年には4年契約を結び、マダックスという優れた完封を成し遂げるなど、着実に成績を伸ばしました。2020年には開幕投手としての活躍も見られ、特に圧巻の開幕戦完封勝利は記憶に残ります。

最近の活動

2021年には再び開幕投手を務め、32試合に登板して14勝を挙げるも、2022年は肩の故障に悩まされ、期待された復帰は果たせませんでした。しかし2023年5月にはついに復帰登板を果たし、カブスでの10年間を迎えました。

選手としての特徴

ヘンドリックスはオーバースローから投じるシンカーとチェンジアップを駆使し、打者に対して巧妙に緩急をつけた投球を行います。シンカーの平均速度は約88mph（約142km/h）で、チェンジアップは約81mph（約130km/h）です。その球種の組み合わせは、打者にとって非常に厄介であり、特に速球に対する打者の対応を難しくしています。

これまでのキャリアの中で、彼は数々の名誉にたり、最優秀防御率をはじめとするタイトルや表彰を受けています。今後も彼の活躍には目が離せません。

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