カインズ

株式会社カインズ

株式会社カインズ（英: CAINZ CORPORATION）は、関東を中心に、東日本や東海、近畿地方でホームセンターを展開している大手の小売企業です。埼玉県本庄市に本社を構え、ベイシアグループの中核企業としても知られています。

概要

2022年3月の時点で、カインズは28都道府県に228店舗を展開しています。ただし、青森県や岩手県、秋田県をはじめとする一部の地域には店舗を持っていません。ホームセンター業界ではトップクラスの売上高を誇り、2019年度には前年度まで業界トップだったDCMホールディングスを僅差で抜き、首位に立ちました。

カインズの社名は、英語の「kindness（親切、種類）」から派生した造語です。店舗の業態は様々で、小型店舗の「カインズ」から、売場面積が約万平方メートルを誇る「カインズスーパーホームセンター」など多角的に展開しています。また、ベイシアとの共同展開による「カインズスーパーセンター」や、コンビニエンスストアに近い品ぞろえを持つ「カインズマート」などもあり、自転車専門店の「カインズサイクルパーク」など、専門性の高い業態も展開しています。

プライベートブランドと商品開発

カインズはプライベートブランド商品に力を入れており、全体の売上高の約30%を占めています。この中にはグッドデザイン賞を受賞した製品も多く、品質に対するこだわりが伺えます。カインズの強みは、「客に一番近い現場」で商品開発を行う体制にあります。年二回行われる新商品展示会では、全国のパートや社員が集まり、現場の声を反映した商品作りを行っています。

ネイバーフッド型ショッピングセンター

近年、カインズはベイシアを含むグループ会社との協業で「カインズモール」や「くみまちモール」といったネイバーフッド型ショッピングセンターの事業も展開しています。これにはグループ外のスーパーマーケットが含まれることもあり、地域密着型の店舗戦略が見られます。

都市部への進出

カインズは地方や郊外に根ざして成長してきましたが、近年は都市部への進出も進めています。2017年には「Style Factory」という小型店を愛知県にオープンさせ、首都圏でも積極的に出店を進めています。また、2021年には東急ハンズを買収し、2023年には「カインズ ハンズ新宿店」をオープンさせるなど、大都市圏における展開が加速しています。

会社の所在地

本社は埼玉県本庄市早稲田の杜にあり、東京情報センターや青山イノベーション・ハブも展開しています。

沿革

1978年に栃木県で第1号店を開店し、1989年に株式会社カインズとして分社独立。その後、様々な店舗を次々と開設し、2010年には上海物流センターを開設するなど、国際展開も視野に入れています。2021年には東急ハンズの買収を発表し、2022年には完全子会社化しました。

社長及びグループ会社

歴代社長は土屋嘉雄氏、土屋裕雅氏、高家正行氏が務めており、現在は高家氏が社長を務めています。グループ会社にはハンズやオートアールズ、カインズフードサービスなどがあります。

まとめ

株式会社カインズは、様々な業態やプライベートブランドを駆使し、地域に根ざしながら成長する企業です。特に、現場の声を大切にした商品づくりや、大都市部への進出が着実に実を結んでいる点が魅力です。

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