カシュカダリヤ州

カシュカダリヤ州は、ウズベキスタン南部に位置し、カシュカダリヤ川沿岸とパミール山脈の麓に広がる地域です。サマルカンド州、ブハラ州、スルハンダリヤ州といったウズベキスタンの州に加え、トルクメニスタン、タジキスタンとも国境を接しています。

地理と気候
カシュカダリヤ州は13の地区に分かれており、州都はカルシです。その他、シャフリサブズ、キタブ、カサン、ムバレク、ヤッカバグ、グザル、カマシなどの都市が点在しています。気候は典型的な大陸性で、一部亜熱帯気候の地域もあります。夏の暑さと冬の寒さが厳しいのが特徴です。

産業
農業が盛んで、綿花や畜産物が主要な生産物です。タリマルジャン貯水池などの灌漑設備が整備されており、安定した農業生産を支えています。また、石油や天然ガスなどの天然資源も豊富で、ムバレフ石油・ガスプラントに代表される石油化学工業が発展しています。その他、羊毛処理、織物、食品加工、建設資材の採掘も主要な産業です。

交通インフラ
州内には総延長350kmの鉄道と4,000kmの舗装道路が整備されています。これにより、州内の各都市や周辺地域へのアクセスが容易になっています。

歴史と文化
カシュカダリヤ州には、ティムールの故郷として知られるシャフリサブズがあります。この歴史的な都市は、世界遺産にも登録されており、多くの観光客が訪れます。また、カルシ郊外には、かつてアメリカ空軍も利用していたカルシ・ハナバード空軍基地があります。しかし、2005年にウズベキスタン政府とアメリカ政府の関係が悪化し、現在は外国軍隊は駐留していません。

主要都市
カルシ (Qarshi): 州都
シャフリサブス (Shahrisabz): ティムールの出生地
カサン (Koson)
キタブ (Kitob)
カマシ (Qamashi)
ムバレク (Muborak)
ヤッカバグ (Yakkabogʻ)
グザル (Gʻuzor)
チラクチ (Chiroqchi)
ベシュケント (Beshkent)
ヤンギ・ニシャン (Yangi-Nishon)
タリマルジャン (Talimarjon)

外部リンク
* カシュカダリヤ州公式サイト（[ウズベク語]]）: [カシュカダリヤ州公式サイト

カシュカダリヤ州は、歴史、文化、自然が豊かな地域であり、今後の発展が期待される州です。

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