カタール空軍

カタール空軍

カタール空軍（Qatar Emili Air Force）は、1974年にカタールが独立を果たしてから3年後に設立された、同国の空軍組織です。

歴史

カタール空軍は、設立当初から積極的に国際的な活動に参加しています。2011年のリビア内戦では、欧州主導のリビア介入作戦に参画しました。この際、6機のミラージュ2000-5EDA戦闘機をギリシャに派遣し、対地攻撃を行う他国軍機の護衛や、リビア軍機の逃亡を警戒する任務を遂行しました。この作戦は、カタール空軍にとって初の国外での実戦任務となりました。

組織

カタール空軍は、4つの航空団を主要な組織としています。これらの航空団は、戦闘、輸送、回転翼の各任務を専門としています。各航空団は、さらに複数の飛行隊を傘下に持ち、各飛行隊には、その任務内容を示す記号が付与されています。

第1戦闘航空団

第7航空優勢飛行隊（No.7（Air Superiority）Sqn）：ミラージュ2000-5EDA/DDAを運用し、航空優勢を確保する任務を担います。
第11近接支援飛行隊（No.11（Close Support）Sqn）：アルファジェットEを運用し、地上部隊への近接航空支援を行います。

第2回転翼航空団

第6近接支援飛行隊（No.6 （Close Support） Sqn）：SA342Lヘリコプターを運用し、地上部隊への近接支援任務を行います。
第8対水上艦船飛行隊（No.8（Anti-Surface）Sqn）：コマンドー Mk.3ヘリコプターを運用し、対水上艦船攻撃を行います。
第9多任務飛行隊（No.9（Multi-Role）Sqn）：コマンドー Mk.2A/Cヘリコプターを運用し、多岐にわたる任務を遂行します。

第3回転翼航空団

第20飛行隊（No.20 Sqn）：AW139ヘリコプターを運用し、多様な任務に対応します。

輸送航空団

輸送飛行隊（Transport Sqn）：C-130J-30とC-17A輸送機を運用し、人員や物資の輸送を行います。

その他の組織

アル・ザイーム・ムハンマド・ビン・アブドゥッラー・アル・アティーヤ航空学校：MFI-395、PC-21、SA342Lを運用し、パイロットの教育訓練を行います。
カタールアミリフライト：政府専用機を運用し、要人輸送を担当します。A319、A320、A330、A340、B747など、様々な機種を保有しています。

基地

カタール空軍は、以下の主要な基地を運用しています。

ドーハ空軍基地：第1戦闘航空団、第2回転翼航空団、カタールアミリフライトが所在。
アル・ウデイド空軍基地：輸送航空団が所在。

装備

カタール空軍は、多様な航空機と兵器を保有しています。

固定翼機

ミラージュ2000-5EDA/DDA
アルファジェットE
C-130J-30
C-17A
MFI-395
PC-21

回転翼機

SA342L
コマンドー Mk.3/Mk.2A/C
AW139

退役装備

詳細な情報は不明です。

対空兵器

パトリオットPAC-3 MSE
NASAMS-3
FIM-92 スティンガー
FN-6
ミストラル

搭載兵器

R-550 マジック2
AIM-9X サイドワインダーII
ASRAAM
AIM-120C-7 AMRAAM
ミーティア
MICA-RF
AGM-114 ヘルファイア
AGR-20A AAPKW
HOT
エグゾセ AM39
AGM-84L ハープーン ブロック2

脚注・出典

詳細な情報は、各出典をご確認ください。

関連項目

* カタールの軍事

以上が、カタール空軍に関する詳細な情報です。

もう一度検索