カトリック神ノ島教会

カトリック神ノ島教会

カトリック神ノ島教会は、長崎県長崎市神ノ島町に所在するカトリック教会です。長崎港の入口に位置する神ノ島は、1960年代に埋め立てられるまで離島でした。この島は、幕末に「隠れキリシタンの発見」で知られるプティジャン神父と深い関わりがあります。

歴史

19世紀後半、神ノ島で水方を務めていた西政吉が、大浦のプティジャン神父を訪ね、神ノ島に潜伏キリシタンが多くいることを告げました。この出来事をきっかけに、神ノ島の隠れキリシタンたちはカトリック教会へと復帰していきました。当時、島民全員が潜伏キリシタンであったという説も存在します。

1876年（明治9年）には、パリ外国宣教会のブレール神父が神ノ島に着任し、仮教会が設けられました。その後、1881年（明治14年）には、ラゲ神父によって現在の場所に木造の教会堂が建てられました。現在の煉瓦造りの教会堂は、1892年（明治25年）にデュラン神父が私財を投じて設計・建築したもので、1897年（明治30年）に竣工しました。当初は漆喰塗りでしたが、後に石灰・セメント塗りに変更され、現在の白い外観となりました。

特徴

カトリック神ノ島教会は、長崎港を発着する船からもその姿を望むことができるため、長崎港の重要なランドマークとなっています。教会の歴史は、潜伏キリシタンの信仰の歴史と深く結びついており、その建築様式は、当時のカトリック教会の影響を色濃く反映しています。

所在地とアクセス

• - 所在地: 〒850-0078 長崎県長崎市神ノ島町2-148
• - アクセス: 長崎駅より長崎バス6系統「神の島教会下」行きで約30分、終点下車徒歩4分

参考文献

井出道雄『西海の天主堂路』新風舎、2006年。ISBN 4289003370。
「九州遺産 近現代遺産編101」（文・写真：砂田光紀、国土交通省九州運輸局・九州産業・生活遺産調査委員会監修、弦書房刊）

関連項目

カトリック長崎大司教区

外部リンク

神ノ島教会堂（長崎旅ネット） - 長崎県観光連盟

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