カドカワエンタテインメントNext賞

カドカワエンタテインメントNext賞について

カドカワエンタテインメントNext賞は、角川書店が主催する公募形式の新人文学賞であり、一般にはNext賞としても知られています。この賞は、新しいエンタテインメント作品を世に送り出すために、斬新な感性を持つ作家の登場を期待して設立されました。

次世代を担う才能を見出すことを目的としており、受賞作品はB6変形並製の形態で刊行され、角川書店からの出版が約束されます。応募対象は、ノンフィクションや論文、詩歌、絵本を除いた広義のエンタテインメント小説であり、既成のジャンルに縛られない自由な発想が重視されています。

賞の運営については、当初、すべての応募作品に対してコメントシートが送付されていたものの、賞の透明性を高めるために、選考結果が総合評価AからCの形で公表される方式に変更されました。これにより、応募者は自身の作品がどの程度評価されたかを明確に知ることができるようになり、選考結果はNext賞の公式サイト及び『野性時代』誌で、応募作品が編集部に到着してから5か月以内に発表されます。コメントシートが送られるのは、評価がAからCの範囲に入った作品のみに限定されます。

この賞の初回は2002年12月に行われ、最初に刊行されたのは3作品です。実は、そのうち2つはすでにデビューを果たした作家による作品でした。具体的には、深見真（2000年デビュー）と川上亮（秋口ぎぐる名義での2000年デビュー）の作品が含まれています。

角川書店は、他にも新人文学賞として「野性時代青春文学大賞」（創始期間：2005年 - 2008年）や「野性時代フロンティア文学賞」（創始期間：2009年 - ）を主催していますが、これらの賞には共通点があり、編集者が直接応募作を審査する形式が採用されています。これは、講談社のメフィスト賞や光文社のKAPPA-ONE登龍門と共通する特長でもあります。

受賞作一覧

受賞作の情報は、これまでの出版の中で広く知られており、新たな才能を継続的に紹介してきました。カドカワエンタテインメントNext賞は、若手作家たちが自身の作品を発表し、さらなる飛躍を遂げるための重要なステージとなっています。今後も新たな才能の発掘が期待されることでしょう。

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