カルロス・クアドラス

カルロス・クアドラスについて

カルロス・クアドラスは、1988年8月24日にメキシコのシナロア州グアムチルに生まれたプロボクサーです。彼はWBC世界スーパーフライ級の元王者であり、プロボクシング界において重要な地位を築いてきました。トレーナーはアベル・サンチェスを務めており、マッチメイクは日本の帝拳プロモーションと共同で行っています。

アマチュア時代

クアドラスのボクシングキャリアはアマチュア時代から始まり、2005年には国際ジュニアオリンピックにてバンタム級で金メダルを取得しました。さらに、2007年のパンアメリカン競技大会でも同じくバンタム級で金メダルを手にしました。この年、世界ボクシング選手権に出場したものの、2回戦で敗退します。アマチュア時代の彼の戦績は圧巻で、160戦140勝20敗という成績を残しました。

プロボクサーとしての道

2008年5月31日にプロデビューしたクアドラスは、試合の初回でTKO勝利を収め、見事なスタートを切ります。同年10月には日本のリングにも登場し、帝拳との契約を結びました。彼のプロキャリアは順調に進み、2010年にはWBCインターナショナルスーパーフライ級ユース王座を獲得。2011年にはWBCアメリカ大陸スーパーフライ級王座を獲得します。

特に注目すべきは、2012年にWBC世界スーパーフライ級シルバー王座を獲得した後、2014年にWBC世界スーパーフライ級王座を手に入れたことです。メキシコシティでの試合において、彼はシーサケット・ソー・ルンヴィサイに挑戦し、結果として勝利を収めることができました。その後、王座を6度防衛し続け、名実ともにスーパーフライ級のトップボクサーとなりました。

しかし、2016年には自身のHBOデビュー戦でローマン・ゴンサレスに敗れ、王座を失ってしまいます。この敗北は彼にとって大きな試練でしたが、彼は再び立ち上がり、2017年にはデビッド・カルモナに勝利を収めます。これを契機に更なる挑戦が始まり、2018年には再びWBCシルバー王座に挑戦するも敗北を喫しました。

復帰と現在

その後、クアドラスは何度かの試合を経て、2020年にファン・フランシスコ・エストラーダとの再戦に挑みました。激闘の末にTKO負けを喫し、王座獲得には至りませんでした。2023年にはウズベキスタンで開催された試合でWBC世界スーパーフライ級暫定王座決定戦に勝利し、7年ぶりの王座返り咲きが達成されました。ここまでの彼の戦績はアマチュアボクシングで160戦140勝、プロボクシングで48戦42勝（28KO）、5敗1分という素晴らしい成績です。

2024年には予定していたタイトルマッチがアキレス腱の怪我により中止となり、暫定王座も返上することとなりますが、彼のキャリアは波乱万丈ながらも輝かしいものです。今後の戦いにも注目が集まります。クアドラスはボクシング界での実績と苦難を乗り越えた経験を持つ選手として、多くのボクシングファンに愛され続けています。

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