ローマン・ゴンサレス

ローマン・ゴンサレス：ニカラグアの英雄、4階級制覇の軌跡

ローマン・ゴンサレス（Román González）は、1987年6月17日ニカラグアのマナグア出身のプロボクサーです。愛称は「チョコラティート」(Chocolatito)。帝拳ジムに所属し、ミニマム級からスーパーフライ級までの4階級制覇を達成した名ボクサーとして知られています。

生い立ちとボクシングとの出会い

10歳でボクシングを始め、12歳からはニカラグアの英雄アレクシス・アルゲリョの指導を受けました。アルゲリョの再来とも呼ばれ、特に上下に打ち分けるアッパーカットは、アルゲリョから受け継いだ技術の賜物と言われています。アマチュア時代は87戦全勝という驚異的な戦績を残していますが、主要な国際大会への出場経験はありません。

プロデビューと世界王者への道

2005年7月1日にプロデビュー。2006年にはニカラグアライトフライ級王座、WBAフェデセントロライトフライ級王座を獲得し、頭角を現します。2007年、WBAフェデラテンミニマム級王座を獲得後、日本の帝拳プロモーションとマネージメント契約を締結し、日本のリングにも登場しました。

世界4階級制覇

ミニマム級

2008年、WBA世界ミニマム級王者新井田豊に挑戦し、4回TKO勝ちで王座を獲得。無敗のまま世界王者となりました。その後、2度の防衛に成功しています。

ライトフライ級

2010年、WBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦でフランシスコ・ロサスにKO勝ち。2階級制覇を達成。その後、正規王座に認定され、5度の防衛に成功。WBAからスーパー王座に認定されています。

フライ級

2014年、WBC世界フライ級王者八重樫東にTKO勝ち。3階級制覇を達成。ロッキー・フエンテスを相手に初防衛にも成功しています。

スーパーフライ級

2016年、WBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラスに判定勝ち。ニカラグア人として初の4階級制覇を達成しました。

苦難と再起

2017年、シーサケット・ソー・ルンヴィサイに連敗し王座を失いますが、2020年にはカリッド・ヤファイにTKO勝ちでWBA世界スーパーフライ級王座を奪還。王座返り咲きに成功しました。

戦績とスタイル

ローマン・ゴンサレスは、軽快なフットワークと上下に打ち分けるコンビネーション、そして強打を兼ね備えたファイターです。その戦績は、アマチュアで87戦全勝、プロでは56戦52勝（42KO）4敗。

チョコラティートの legacy

ローマン・ゴンサレスは、その圧倒的な強さとカリスマ性で、ニカラグアだけでなく世界中のボクシングファンを魅了してきました。4階級制覇という偉業を達成し、数々の激闘を繰り広げてきた彼の功績は、ボクシング史に永遠に刻まれるでしょう。

獲得タイトル

ニカラグアライトフライ級王座
WBAフェデセントロライトフライ級王座
WBAフェデラテンミニマム級王座
WBA世界ミニマム級王座
WBA世界ライトフライ級暫定王座
WBA世界ライトフライ級王座
WBA世界ライトフライ級スーパー王座
WBC世界フライ級王座
WBC世界スーパーフライ級王座
WBA世界スーパーフライ級王座
WBA世界スーパーフライ級スーパー王座
WBC世界スーパーフライ級ダイヤモンド王座

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