カルロ・ベルガミーニ級フリゲート (初代)

カルロ・ベルガミーニ級フリゲート

カルロ・ベルガミーニ級フリゲートは、イタリア海軍において運用された艦級であり、小型のフリゲートでありながら、ヘリコプターの運用能力を持つ点が特に注目されます。満載排水トン1,650トンという比較的小さな艦でありながら、その特性により戦後の海上戦力の近代化に寄与しました。

来歴

この艦級は、イタリア戦後の第2世代フリゲートに属し、初めはCorvette Veloci Tipo 2というタイプの高速コルベットとして計画されました。しかし、対潜戦能力を重視する必要が認識され、フリゲートに類別が変更されたのです。1956年には、初めに2隻が第二次五カ年計画に組み込まれ、その後さらに2隻が追加されました。しかし、ネームシップの建造は財政上の理由から一時中断されるなど、計画には波乱がありました。

設計

船体および機関

カルロ・ベルガミーニ級フリゲートは、中央船楼型の船体を採用しており、煙突にはマック構造が採用されています。動力には、艦によって異なるディーゼルエンジンが搭載され、最大速力には制限がかかることになりました。艦の武装として当初は76mm単装砲や40mm連装機銃が計画されていましたが、後に対空砲火力を強化するために変更が行われました。

武装の変遷

1958年には、イタリア海軍の見解に基づき、40mm連装機銃の設置が撤回され、76mm単装砲を強化する方向にシフトしました。また、対潜迫撃砲の1門が対空砲火力の強化に使われ、ヘリコプター運用設備の設置が決定されました。さらに、ソナー設備もより低周波のものに更新され、最新の技術が反映されました。

ヘリコプター運用

小型艦でヘリコプターを運用するという新しい試みも本艦級の特徴です。これに伴い、艦内に格納庫が設けられ、航空艤装は極力コンパクトに設計されました。フィンスタビライザーを採用するなど、艦の安定性を向上させる工夫も施されています。初期の艦載ヘリコプターは、アグスタ-ベル47-J3という小型機でありましたが、後に中型機への更新が行われました。

改修と更新

1968年から1971年にかけては、艦載ヘリコプターの運用能力を向上させるために、大規模な改修工事が実施され、艦に搭載される航空艤装が拡充されました。これに伴い、火力装備の一部も見直されるなど、時代に応じた進化を遂げました。

同型艦

カルロ・ベルガミーニ級には複数の同型艦が存在し、それぞれが独自の役割を持ちながら運用されています。

脚注と文献

この艦級に関する詳細な情報は、文献としてご紹介した資料に記載されています。イタリア海軍の艦船の発展を理解する上で、カルロ・ベルガミーニ級フリゲートは欠かせない存在です。

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