カロリーナ・ゴチェヴァ

カロリーナ・ゴチェヴァ：北マケドニアが生んだ歌姫

カロリーナ・ゴチェヴァ（Karolina Gočeva）は、1980年4月28日生まれ、北マケドニア（旧マケドニア共和国）を代表する歌手です。彼女は、その美しい歌声と音楽性で、国内外の多くのファンを魅了してきました。特に、2002年と2007年のユーロビジョン・ソング・コンテストへの出場を通じて、国際的な知名度を高めました。

デビューまでの道のり

カロリーナの音楽キャリアは、10歳の時にビトラとシュティプで開催された音楽祭への参加から始まりました。1994年からは、ユーロビジョン・ソング・コンテストの北マケドニア代表選考会であるSkopjeFestに নিয়মিতに参加し、1996年には9位、1998年には4位入賞という結果を残しました。これらの経験が、彼女の才能を開花させる土壌となりました。

メジャーデビューとユーロビジョンへの挑戦

2000年、カロリーナはレコードレーベルAvalon Productionsと契約し、アルバム『Jas imam pesna』（歌を手に入れた）をリリース。このアルバムに収録された「Nemir」（不安）では、同じく北マケドニア出身の人気歌手トシェ・プロエスキと共演し、話題となりました。同年のSkopjeFestでは、「Za nas」で2位となり、惜しくも優勝を逃しました。

しかし、2002年、カロリーナはアルバム『Zošto sonot ima kraj』（どうして夢は終わってしまったの？）をリリースし、同年のSkopjeFestで「Od Nas Zavisi」（私たち次第）を歌い、ついに優勝を果たします。これにより、ユーロビジョン・ソング・コンテスト2002の北マケドニア代表の座を掴みました。

ユーロビジョン・ソング・コンテストへの参加に際しては、楽曲の言語を巡って論争が起こりましたが、最終的にはマケドニア語で歌うことが決定しました。大会では19位という結果に終わったものの、カロリーナはバルカン半島諸国での知名度を大きく向上させました。

国際的な人気歌手へ

2003年にはアルバム『Znaeš kolku vredam』（私が素晴らしいって知ってるでしょ）をリリース。旧ユーゴスラビア諸国やブルガリアでの人気が確立し、セルビア語で歌ったアルバム『Kad zvezde nam se sklope...kao nekada』（また星が並ぶとき）も発表しました。

2005年には、モンテネグロのスンチャネ・スカレ・フェスティバルで「Ruža Ružica」（赤い花）を歌い、4位入賞。同年にリリースしたアルバム『Vo zaborav』（忘却の彼方）は、セルビア語版『U Zaboravu』としてもリリースされ、一部楽曲はクロアチア語でも歌われました。

2007年、カロリーナは再びユーロビジョン・ソング・コンテストに北マケドニア代表として出場し、「Mojot Svet」を歌いました。ヘルシンキで行われたこの大会で、彼女は決勝に進出し、14位という成績を収めました。

ディスコグラフィー

Mamo pusti me - 1992年
Jas Imam Pesna - 2000年
Zošto sonot ima kraj - 2002年
Znaeš Kolku Vredam - 2003年
Kad Zvezde Nam Se Sklope...Kao Nekada - 2003年（セルビア語）
Vo Zaborav - 2005年
U Zaboravu - 2006年 （セルビア語）
Mojot Svet / My World - 2007年
* Makedonsko Devojče - 2008年

カロリーナ・ゴチェヴァは、その才能と努力によって、北マケドニアだけでなく、バルカン半島全体、そして世界へとその歌声を響かせています。今後の活躍にも目が離せません。

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