カンニング (お笑いコンビ)

カンニング：お笑いコンビの軌跡と絆

カンニングは、竹山隆範と中島忠幸によって1992年に結成されたお笑いコンビです。サンミュージックに所属していました。デビュー当初は正統派漫才をしていたものの、なかなか売れず、その後「キレ芸」を武器に人気を博しました。しかし、メンバーの中島が病に倒れ、2006年に活動を休止。中島の死後、竹山は「カンニング竹山」としてピン芸人として活動しています。

メンバー

竹山 隆範（たけやま たかのり）
福岡県出身。
主にボケ担当ですが、番組によってはツッコミに回ることもあります。
詳細は「カンニング竹山」を参照。
中島 忠幸（なかしま ただゆき）
福岡県出身。
主にツッコミ担当ですが、番組によってはボケに回ることもあります。
詳細は「中島忠幸」を参照。

結成からブレイクまで

小学校からの同級生である竹山と中島は、東京で再会し「カンニング」を結成しました。当初は渡辺プロダクションに所属し、正統派漫才を披露していましたが、なかなか芽が出ず事務所を退社。その後、フリーフォークスという事務所に所属するも、事務所が倒産し借金だけが残りました。

その後、サンミュージック企画プロジェクトGETに再所属し、売れない状況を逆手に取った「キレ芸」でブレイクしました。2001年には『虎の門』のコーナーで注目を集め、番組のセミレギュラーに昇格。2003年には『めちゃ×2イケてるッ!』のコーナーに出演し、さらに人気を高めました。また、2004年には「とんこつなんこつ」というコンビ名でM-1グランプリに出場し、3回戦まで進出。同年にはCDデビューも果たしましたが、こちらはあまり売れませんでした。

中島の闘病とコンビの活動休止

2004年12月初旬、中島が急性リンパ球性白血病で長期休養に入りました。この期間、竹山は「カンニング竹山」としてピン芸人活動を続け、中島の治療費を捻出するため出演料を2人で分けていたといいます。竹山は「これは美談ではなく、中島とネタの相談をしていたため、必然的に出演料も分ける必要があった」と語っています。

2005年にはDVD『カンニングの思い出づくり』を発売。中島の復帰も期待されましたが、2006年12月20日にウイルス性肺炎のため逝去。最後のテレビ出演は、2005年1月22日放送の『エンタの神様』での電話出演でした。中島の死去により、コンビは事実上解散となりましたが、竹山は「カンニングというコンビを忘れないでもらえるように」という思いで、ソロ活動を続けています。

カンニングのエピソード

コンビ名の由来: 中島が見た夢の中で、二人が「カンニングー」と紹介されたことから名付けられました。
ネタと実際の性格: ネタでは竹山がキレて中島が宥めるスタイルでしたが、実際は中島が短気でキレやすい性格でした。
アルバイト経験: 竹山は不動産屋で、中島は惣菜屋で働いていました。中島は料理が得意で、いつか店を持ちたいと語っていました。
番組でのトラブル: 『エンタの神様』などで問題を起こすこともありましたが、その破天荒さが魅力でもありました。
細木数子とのやり取り: 『ズバリ言うわよ!』で細木数子から「コンビでの仲の悪さが見える」と指摘されました。また、竹山は『幸せって何だっけ』で結婚を勧められ、その後結婚しました。
中島の死: 竹山は中島の死後、記者会見を開き「戦友であり、夫婦のようなもの」と語りました。
Janne Da Arc応援リーダー: ロックバンド「Janne Da Arc」の応援リーダーも務めましたが、CMでの過激な発言が物議を醸しました。
中島の追悼: 中島の命日には、竹山が毎年SNSで追悼しています。

出演番組

虎の門（テレビ朝日）
うたばん（TBS）
エンタの神様（日本テレビ）
カンニングのDAI安吉日!（BSフジ）
湘南バンクTV（テレビ神奈川）
笑いの金メダル（朝日放送）
DAI★安BSフジNAVI（BSフジ）
爆笑オンエアバトル（NHK総合）
めちゃ×2イケてるッ!（フジテレビ）
内村プロデュース（テレビ朝日）
カンニングTV!!（NHK）

出演作品

CD
カンニングのヘイ・ユウ・ブルース（日本クラウン）2004/10/21
DVD
エンタの神様 ベストセレクション Vol.1（バップ）2004/12/22
カンニングの思い出づくり（ポニーキャニオン）2005/1/14
イエヤス 爆笑セレクション Vol.4（ビデオメーカー）2005/12/23
インターネットコンテンツ
ショートカッツ-実写版- 中島 ＃14 犬おやじ・竹山 ＃18 黒坂先生（小学館マイクロムービーズ）
カンニングの恋愛中毒（GYAO）

参考文献

中島真奈美『家族のたからもの』(日本テレビ放送網、2017)

関連項目

ベイブルース - 同じく、相方を病気で亡くした高山トモヒロのコンビ。高山はその後、ケツカッチンを結成するまで「ベイブルース高山」名義でピンで活動しました。

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