カーター・キャップス

カーター・ルイス・キャップスの野球人生

1990年生まれのカーター・ルイス・キャップスは、アメリカ合衆国ノースカロライナ州で生まれ育ちました。高校時代は捕手でしたが、大学進学後に投手に転向。その才能はすぐに開花し、大学選抜チームでも活躍を見せます。

プロ入りとマリナーズ時代

2011年、シアトル・マリナーズからドラフト3巡目で指名を受けプロ入り。マイナーリーグで経験を積んだ後、2012年にメジャーデビューを果たしました。マリナーズ時代は主にリリーフ投手として活躍し、抜群の奪三振能力で存在感を示しました。特に2012年には、マイナーリーグで素晴らしい成績を残し、サザンリーグの最優秀リリーフ投手にも選出されています。

マーリンズ時代と投球スタイル

2013年にはマイアミ・マーリンズへ移籍。マーリンズ時代もリリーフとして活躍し、2015年には防御率1.16、WHIP0.81という驚異的な成績を記録しました。この年の彼の投球スタイルは大きな話題となりました。

キャップスの投球フォームは非常に独特で、軸足でジャンプするようにしてホームベースまでの距離を稼ぐものでした。このフォームは反則投球ではないかと議論を呼びましたが、MLB機構はこれを正式に認めました。このフォームによってリリースポイントが前にあるため、速球の体感速度は当時、メジャーリーグでもトップクラスでした。しかし、この投球フォームは後にルール改正によって不正投球とみなされるようになり、彼の投球スタイルを巡る議論は、現在も野球界において重要なテーマとなっています。

彼の投球は、最速162.9km/hを誇るフォーシーム、ナックルカーブ、スライダーを武器としており、高い奪三振率を記録していました。一方で、四球も多いのが課題でしたが、年々改善されていきました。

パドレス時代と引退後

2016年にはサンディエゴ・パドレスへ移籍しましたが、同年、右肘のトミー・ジョン手術を受けました。その後、メジャー復帰を果たしましたが、2018年に引退。

引退後は、野球トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーナーやアナリストとして活動。その後、ニューヨーク・メッツ傘下チームのコーチ、そしてシアトル大学の投手コーチを務めるなど、指導者として野球界に貢献しています。

まとめ

カーター・キャップスは、メジャーリーグで活躍した実力派投手であると同時に、指導者としても高い評価を得ている人物です。彼の独特の投球フォームは、野球界に大きな影響を与え、現在も議論の的となっています。彼の野球人生は、才能と努力、そして挑戦の歴史と言えるでしょう。 彼の今後の活躍にも期待が高まります。

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