カート・トーマス (バスケットボール)

カート・トーマス（Kurt Vincent Thomas、1972年10月4日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身のバスケットボール選手です。身長206cm、体重106kgと恵まれた体格を持ち、主にセンターのポジションで活躍しました。

大学時代

テキサスクリスチャン大学ではパワーフォワードとしてプレーし、平均17.4得点9.0リバウンドという素晴らしい成績を記録しました。特にリバウンドにおいては、大学歴代3位の記録を誇り、この頃からディフェンスの名手としてその名を知られていました。

NBAでのキャリア

1995年のNBAドラフトで、マイアミ・ヒートから全体10位という高順位で指名され、NBA入りを果たしました。その後、1997年にダラス・マーベリックスへトレード、1999年にはニューヨーク・ニックスへ移籍するなど、様々なチームを渡り歩きました。

2005年にはフェニックス・サンズへトレードされ、2007年にはシアトル・スーパーソニックスへ放出。2008年にはサンアントニオ・スパーズへ移籍し、2009年にはミルウォーキー・バックスへ、2010年にはシカゴ・ブルズへ、2011年にはポートランド・トレイルブレイザーズへ、そして2012年には再びニューヨーク・ニックスへと、まさにジャーニーマンとして数多くのチームでプレーしました。

2013年4月12日に解雇され、事実上の引退となりました。

プレイスタイル

カート・トーマスは、ペイントエリアでの肉弾戦を好むインサイドプレイヤーでした。本来のポジションはパワーフォワードですが、NBAでのキャリアのほとんどをセンターとして過ごしています。センターとしてはやや小柄ながらも、ディフェンスでは相手に当たり負けせず、リバウンドに強く、中距離からの正確なジャンプショットを武器としていました。

また、ミスの少ない堅実なプレイをする選手として知られており、監督の指示に忠実に従い、若手の面倒見も良く、チームプレイを重視する姿勢から、多くのチームで重宝されました。その信頼性の高さから、数々の強豪チームを渡り歩くことができたと言えるでしょう。

カート・トーマスは、スター選手ではありませんでしたが、その献身的なプレイとチームへの貢献度で、多くのファンに愛された選手でした。彼のNBAでの活躍は、ロールプレイヤーの重要性を示す好例と言えるでしょう。

NBA個人成績

（レギュラーシーズン、プレーオフの成績は省略）

脚注

（脚注は省略）

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