カーネル・レイク

カーネル・レイク：鋼鉄の守備を支えた名セーフティ

カーネル・レイク（Carnell Lake, 1967年7月15日 - ）は、ユタ州ソルトレイクシティ出身のアメリカンフットボール選手、コーチです。NFLのピッツバーグ・スティーラーズなどで1989年から2001年まで活躍し、主にストロングセイフティ、コーナーバックとして知られています。

プロ入り前

カリフォルニア州カルバーシティの高校を卒業後、UCLAに進学。1985年から1988年までプレーしました。1986年からアウトサイドラインバッカーとして先発出場し、その才能を開花させます。

1987年には、パシフィック・テン・カンファレンス最多となる13サックを記録し、カンファレンスのファーストチーム、オールアメリカンのセカンドチームに選出。翌1988年には、78タックル（12.5ロスタックル）を記録し、オールアメリカンのファーストチームに選ばれました。ディック・バトカス賞、ロンバルディ賞のセミファイナリストにも選ばれるなど、大学フットボール界を代表する選手として注目を集めました。

UCLAでの通算成績は、歴代1位の45.5ロスタックル、歴代4位の25.5サックを記録。その功績が認められ、2000年にUCLA殿堂入りを果たしています。

NFLでの活躍

1989年のNFLドラフト2巡34位でピッツバーグ・スティーラーズに入団。1年目から15試合に先発出場し、チームトップの5ファンブルリカバーを記録するなど、即戦力として活躍しました。

1995年シーズンには、長期欠場したロッド・ウッドソンの代わりにコーナーバックを務め、第30回スーパーボウルに出場。チームの守備を支えました。

1997年には、シーズンMVPの選考でスポーツ・イラストレイテッドのピーター・キングから投票を受け、バリー・サンダース、ブレット・ファーヴと同票を獲得するなど、その実力が高く評価されました。

スティーラーズには1998年まで10シーズン在籍し、チーム4位の16ファンブルリカバー、同じくチーム4位の16インターセプトを記録。チームはプレーオフに6回出場、AFC中地区優勝5回を達成するなど、黄金時代を築きました。

1998年シーズン終了後、フリーエージェントとなったレイクは、ジャクソンビル・ジャガーズと契約。1999年にはプレーオフに進出し、マイアミ・ドルフィンズとのプレーオフでボールを奪う活躍を見せました。しかし、AFCチャンピオンシップゲームでテネシー・タイタンズに敗れ、スーパーボウル出場はなりませんでした。

2000年は左足の疲労骨折のためシーズンを全休。2001年9月、ジャガーズから解雇され、その後ボルチモア・レイブンズと契約。そのシーズンを最後に現役を引退しました。

現役通算では25サック、16インターセプト、17ファンブルリカバー、5タッチダウンを記録。強靭なフィジカルと高い運動能力で、NFLを代表するセーフティとして名を馳せました。

コーチとしての活動

2009年1月、母校UCLAのアシスタントコーチに就任しましたが、家庭の事情により2010年2月に退任。

2011年3月7日、ピッツバーグ・スティーラーズのディフェンシブバックコーチに就任し、若手選手の育成に尽力しました。2017年シーズンオフに退団しています。

カーネル・レイクは、選手としてだけでなく、コーチとしてもチームに貢献し、多くの人々に影響を与えました。彼の功績は、これからも語り継がれていくでしょう。

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