カーブドッチ

カーブドッチ (CAVE D'OCCI)

カーブドッチは、新潟県新潟市西蒲区角田浜に拠点を置くワイナリー企業、およびそのブランド名です。角田山の麓に広がる砂丘地でブドウ栽培とワイン醸造を行い、レストラン、温泉、ホテルなどを併設した観光ワイナリーとして知られています。

名称の由来

カーブドッチの名前は、フランス語の「CAVE de OCCI（落さんのワイン蔵）」に由来します。創業者である落希一郎氏のワインへの情熱が込められています。

特徴

ワインの直販: 年間生産量約10万本のうち、8～9割がワイナリーでの販売、定期購買、系列店舗での消費という高い直販比率を誇ります。
新潟ワインコースト: 周辺地域は「新潟ワインコースト」と呼ばれるワイナリー集積地区であり、カーブドッチの経営塾で学んだ経営者たちが立ち上げたワイナリーが点在しています。
多様な事業展開: ワイナリーに加え、レストラン、温泉、ホテル、カフェなど、多角的な事業を展開しています。2020年からは、東京・元赤坂の迎賓館赤坂離宮のレストランカフェの運営も行っています。

沿革

1992年: 落希一郎氏と掛川千恵子氏が共同で欧州ぶどう栽培研究所を設立。角田浜でブドウ栽培を開始。
1993年: ブドウ畑の隣にワイン蔵を建設し、ワイン醸造を開始。
1995年～1999年: レストラン棟、生活雑貨・ガーデンショップ棟、農機具棟、新レストラン棟、第二醸造所などを開設し、事業を拡大。
2003年: ワイン学校（経営塾）を開講。卒業生が近隣にワイナリーを設立。
2005年: 新潟市内に初の店舗「カーブドッチとやの」をオープン。
2009年: 温泉宿泊施設「ヴィネスパ」をオープン。
2019年: 2棟目のホテル「トラヴィーニュ」が完成。
総務省の令和2年度ふるさとづくり大賞を受賞。

ブドウ栽培へのこだわり

当初は北海道からブドウを買い付けていましたが、現在は新潟での自家栽培100%にこだわっています。気候風土に合ったブドウ品種を選び、丁寧に栽培することで、高品質なワインを生み出しています。

交通アクセス

新潟駅南口から無料シャトルバス（要予約）
JR越後線 巻駅または弥彦線 弥彦駅より「にしかん観光周遊ぐる～んバス」で「カーブドッチワイナリー」下車
巻駅より新潟交通観光バス 角田方面行で「角田」下車後徒歩約10分

メディア掲載

日経スペシャル カンブリア宮殿（2011年12月1日）

関連書籍

『ワイナリー カーブドッチの刻』（新潟日報事業社、2005年）
『僕がワイナリーをつくった理由』（落希一郎、ダイヤモンド社、2009年）

周辺情報

カーブドッチのある角田浜に隣接する越前浜地区も、ワイン製造が盛んな地域です。市の移住モデル地区にも指定されています。

外部リンク

カーブドッチ公式サイト
* 新潟ワインコースト

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