カーボベルデ独立アフリカ党

カーボベルデ独立アフリカ党（PAICV）

カーボベルデ独立アフリカ党（ポルトガル語: Partido Africano da Independência de Cabo Verde, PAICV）は、カーボベルデの社会民主主義政党です。1975年のカーボベルデ独立から1991年まで一党支配を行いました。

歴史

PAIGC時代

PAICVのルーツは、1956年にアミルカル・カブラルによって設立されたギニア・カーボベルデ独立アフリカ党（PAIGC）に遡ります。PAIGCは、ポルトガル領ギニア（現ギニアビサウ）とポルトガル領カーボベルデの独立を目指し、カーボベルデではゲリラ戦を展開しました。PAIGCは将来的な両地域の統合を視野に入れていましたが、1974年のカーネーション革命によるポルトガルの植民地主義放棄後、ギニアビサウとカーボベルデはそれぞれ独立を果たしました。

独立後、両国はPAIGCによる社会主義政権を樹立し、一党制を敷きました。しかし、1980年にギニアビサウで軍事クーデターが発生し、両国間の関係が緊張すると、統合計画は白紙撤回されました。1981年1月、PAIGCのカーボベルデ支部は分離し、カーボベルデ独立アフリカ党（PAICV）として新たに発足しました。

複数政党制導入後

PAICVはPAIGCとの決別後も一党制を維持しましたが、ペレイラ大統領の長期政権に対する不満などから、1990年に複数政党制の導入を決定しました。1991年に行われた初の複数政党制国民議会選挙で、PAICVは民主運動（MpD）に敗北し、野党に転落しました。同年の大統領選挙でも、ペレイラ大統領はMpDのアントニオ・マスカレニャス・モンテイロに敗れました。

その後、PAICVは1995年の国民議会選でも敗北しましたが、2001年の国民議会選で過半数の議席を獲得し、政権を奪還しました。同年の大統領選挙では、ペドロ・ピレスがPAICVの候補として当選し、大統領に就任しました。PAICVは2006年の国民議会選でも勝利し、ピレス大統領も再選を果たしました。

ピレス大統領の退任後、2011年の大統領選挙で民主運動のジョルジェ・カルロス・フォンセカが勝利し、PAICVは再び野党に転落しました。2016年の大統領選挙でもフォンセカが大統領に再選。2021年の国民議会選でもPAICVは議席を伸ばせず、民主運動に及ばず、現在に至ります。

PAICVは、社会民主主義を掲げ、社会主義インターナショナルに加盟しています。中道左派の立場から、カーボベルデの政治において重要な役割を果たしています。

外部リンク

PAICV公式サイト
History of Cape Verde from 1462 to the present

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