カール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルク

カール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルク

ドイツのニーダーザクセン州に位置するカール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルクは、オルデンブルク市に根ざした州立の総合大学です。通称としては、しばしば「オルデンブルク大学」と呼ばれ親しまれています。

歴史と特色

本学は、かつてこの地にあった州立教育専門大学の廃校を受け、その跡を継ぐ形で1973年に開学しました。この設立経緯から、ドイツ国内の大学の中では比較的歴史が浅い部類に入ります。開学からおよそ20年を経た1991年には、ノーベル平和賞を受賞したジャーナリスト、カール・フォン・オシエツキー氏の偉業を記念し、その名を冠する現在の大学名へと改称されました。

1970年代には、当時から先進的であった一貫した教員養成プログラムによって、国内外にその名を知られるようになりました。この歴史的な背景から、今日においても、学校やその他の教育機関で活躍する人材の育成は、オルデンブルク大学の教育における重要な柱の一つであり、その特色を強く打ち出しています。また、時代の変化に対応すべく、近年では教育学の分野に加え、社会学、高度な情報工学、音響学、脳科学といった認知科学、再生可能エネルギー関連の研究、そして海洋学研究など、多岐にわたる学術領域にも力を注ぎ、研究・教育体制の拡充を図っています。

さらに、本学はドイツ北部の主要大学が集まる北部ドイツ大学連盟に、その設立年である1994年から加盟しており、地域における連携を深めています。

大学の組織構造も時代に合わせて変化してきました。2002年に実施された大幅な改編では、それまで存在した11の学群が、新たに設けられた5つの学部に統合・再編されました。その後、医学部が新設されたことにより、現在では6つの学部体制となっています。教育課程においても国際的な標準に準拠する動きが進み、いわゆるボローニャ・プロセスの一環として、2005年度の冬学期からは、欧米で一般的な学士（Bachelor）課程および修士（Master）課程が導入されています。

キャンパスと規模

オルデンブルク大学のキャンパスは、市の中心部からやや離れたハーレントアー地区とヴェヒロイ地区に分散して位置しています。統合された6つの学部のもとに、多くの学科が設置されており、多様な専門分野を学ぶことができます。過去のデータによれば、2009年度の冬学期時点での総学生数は約10,300人を超え、また2008年度には約170名の教授陣が在籍していました。

学部構成

現在のオルデンブルク大学は、以下の6つの学部で構成されています。

教育・社会科学部
情報・経済・法学部
言語・文化科学部
人間科学部
数学・自然科学部
医学部

国際交流

オルデンブルク大学は、国際的な視野を持つ人材の育成にも力を入れており、欧州域内はもちろんのこと、世界各国の大学と活発な交換留学協定を結んでいます。これにより、多くの学生や研究者が国際的な環境で学び、研究する機会を得ています。日本の大学との連携も進められており、法政大学や鹿児島大学などが提携校として挙げられます。

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