ガガガを聴いたらサヨウナラ

ガガガSPの10枚目のオリジナルアルバム『ガガガを聴いたらサヨウナラ』は、2014年12月10日にavex entertainmentから発売されました。

概要

このアルバムは、「大人の本気と至高のおふざけが詰まった痛快なアルバム」というコンセプトのもと制作されました。ガガガSPは、「パンクロックは単なる遊びではなく、大人の本気を見せつけるもの」という強い信念を持っており、彼らの音楽を聴けば他の音楽は聴けなくなる、つまり「他の音楽とはサヨウナラ」というメッセージが込められています。アルバムタイトルの由来は、報道写真家・一ノ瀬泰造の書籍『地雷を踏んだらサヨウナラ』から来ています。

発売直前には、「10日間連続でライブ映像を配信したる！！の巻」と題した企画が行われました。2014年12月1日からアルバムリリース日の12月10日まで、毎日21:00に2014年の主なライブ映像がガガガSP公式YouTubeチャンネルで公開され、ファンを大いに盛り上げました。

収録曲について

収録曲は、ガガガSPの個性が光る多様な楽曲で構成されています。

ガガガを聴いたらサヨウナラ：アルバムタイトルにもなっている楽曲で、作詞・作曲はコザック前田が担当。
君がみた：作詞・作曲は山本聡。
くそくらえ節：作詞・作曲は桑原康伸。10代の頃の敗北感を表現した楽曲で、30歳を超えても消えない感情が歌われています。桑原は、10代の頃に感じたクラスメイトへの嫌悪感やドロドロした感情が、30歳を超えてもまだ残っていると語っています。
何言っとんのかわかりまへんわ：作詞・作曲は山本聡。
戻らない夏：作詞・作曲はコザック前田。
誰もが：作詞・作曲は山本聡。
晩年の青春：作詞・作曲は桑原康伸。
こんちきしょうめ：作詞・作曲は山本聡。18thシングルとしてリリースされた楽曲で、アルバムバージョンとして収録されています。
輝く日々：作詞・作曲は桑原康伸・コザック前田。
高架線：作詞は山本聡・コザック前田、作曲は山本聡。神戸のライブハウス「神戸Star Club」について歌った楽曲です。ガガガSPは、このライブハウスで長年ライブを行い、多くのことを学び、成長しました。2014年8月30日にライブハウスが一度閉鎖されることになり（実際には経営者が変わり存続）、同日にオールナイトイベント「爆裂都市～2014最終章～」が開催され、その際に山本が制作しました。山本は、ライブハウス閉鎖の決定を受けてバンド結成当初の気持ちを思い出し、初心に帰ったような感覚になったと語っています。また、同世代の生活に疲れた人たちを元気づけたいという思いから、この曲を作ったとも語っています。歌詞には「高架線の列車の音」というフレーズが出てきますが、これは神戸のライブハウスが高架線の下にあることが多いため、バンド活動を通じて感じてきた情景が反映されたものです。この曲にはPVも制作され、2014年11月5日に撮影、同年11月19日にYouTubeで公開されました。PVには、お笑いコンビのチューインガムが出演しています。
* サバラ：作詞はガガガSP、作曲は山本聡。歌詞カードには「アーティストの意向により割愛させていただきます。」と書かれています。2014年9月23日に渋谷Star loungeで行われたガガガSP主催のライブイベントで演奏された音源がそのまま収録されています。

『ガガガを聴いたらサヨウナラ』は、ガガガSPのパンクロックへの情熱と遊び心が凝縮された、聴きごたえのあるアルバムです。

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