ガストン・ブラウン

ガストン・アルフォンソ・ブラウン：アンティグア・バーブーダの首相

ガストン・アルフォンソ・ブラウン（Gaston Alphanso Browne、1967年2月9日生まれ）は、カリブ海の島国、アンティグア・バーブーダの政治家です。アンティグア労働党（Antigua Labour Party）の党首として、2014年の総選挙で勝利し、第4代首相に就任しました。

生い立ちと学歴

1967年、アンティグア島のポッターズ村で生まれたブラウンは、幼少期をグレイ農場で過ごしました。父方の曾祖母と暮らし、曾祖母の死後は兄弟を養うために働き、苦労の多い日々を送りました。プリンセス・マーガレット・スクールを卒業後、イギリスのマンチェスター大学へ留学し、金融学のMBA（経営学修士）を取得しています。

銀行員から政治家へ

帰国後、ブラウンは国内の大手銀行に就職し、オフショア金融センターや信託会社を経営する商業部門でマネージャーを務めました。1999年、下院議員選挙に立候補し、福祉推進を訴えて初当選。政界でのキャリアをスタートさせました。

首相として

2014年6月12日に行われた総選挙で、アンティグア労働党を率いて17議席中14議席を獲得し、翌13日に首相に就任しました。2018年3月21日の総選挙でも15議席を獲得し、再選を果たしています。

2022年9月には、エリザベス2世女王の崩御を受け、2023年の選挙で再選された場合、イギリス連邦王国としての立憲君主制から共和制への移行を問う国民投票を実施する意向を表明しました。この発言は、アンティグア・バーブーダの将来の国家体制について、国民的な議論を呼ぶきっかけとなっています。

家族

ブラウンは、第2代首相レスター・バードの姪であるマリア・バードと結婚しています。ブラウンには前妻との間に3人の息子がおり、マリアには前夫との間に1人の息子がいます。

ガストン・ブラウンは、貧しい生い立ちから努力を重ね、アンティグア・バーブーダの首相にまで上り詰めた人物です。福祉の推進、経済成長、そして国民の声を反映した国家運営を目指し、その手腕を発揮しています。今後のアンティグア・バーブーダをどのように導いていくのか、世界中が注目しています。

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