ガレリア・ユギ

ガレリア・ユギ

ガレリア・ユギ (Galleria Yugi) は、東京都八王子市南大沢2丁目に位置する商業ビルで、多摩ニュータウン開発センターが運営しています。この施設は、1992年6月7日に開業し、南大沢駅前に立地しています。建物は地上6階、地下2階から成り立っています。

名称の由来

「ガレリア」という言葉はイタリア語で屋根付きのアーケードという意味を持ち、「ユギ」は地域名の「柚木」（上柚木・下柚木）または「由木」からきています。南大沢駅周辺は、かつて由木村に属しており、駅名の仮称も「由木平駅」であったことから、この名称は区域の歴史的背景に深く結びついています。

開業と沿革

南大沢駅は東京都心から多摩ニュータウンへのアクセスを担う重要な駅として1988年に開業し、1990年には全線が開通しました。当時、この地域の商業施設の先駆けとしてガレリア・ユギが建設されました。開業時の核テナントは「そごう」と「忠実屋」であり、駅前の商業施設整備が進められていました。

株式会社柚木そごう

1990年9月28日、そごうが子会社として株式会社柚木そごうを設立し、2年後の1992年に店舗を開店しましたが、わずか2年後の1994年10月に閉店しました。開業時の売場面積は13,150㎡で、「上質生活ヶ丘・東京チェルシーテラス」というキャッチフレーズを掲げていました。しかしこの店舗は、そごうの店舗の中で最も短命となり、翌年の2000年には経営破綻が重なる形で撤退となりました。

忠実屋からダイエーへ

忠実屋フランツ南大沢店は1992年に開店し、地元で人気のある店舗となりました。しかし、1994年にはダイエーに吸収合併され、翌年に閉店となってしまいました。ガレリア・ユギは、核テナントが次々と撤退するという厳しい状況に直面し、イトーヨーカ堂が出店する1998年までデッドモール化する危機を迎えました。

イトーヨーカドーの出店

そして1998年2月、イトーヨーカドー南大沢店が新たな核店舗としてオープンしました。南大沢駅前の環境が整備され、多摩ニュータウンの住民が増加する中でこの店舗は重要な役割を果たしました。イトーヨーカドーは、開業から多くのテナントを誘致し、地域の商業活動を支えています。

主要なテナント

現在、ガレリア・ユギの核テナントはイトーヨーカドー南大沢店であり、その他にもロフトやカルディコーヒーファーム、ミスタードーナツなど多様な専門店が出店しています。特に1階にはフードコートがあり、地域住民や訪問者に豊富な食事の選択肢を提供しています。

アクセス情報

ガレリア・ユギは京王相模原線南大沢駅の駅前に位置しており、アクセスも良好です。バス路線も充実しており、京王バスや神奈川中央交通の路線が駅前から出発しています。これにより八王子市や周辺地域への移動も便利です。

まとめ

ガレリア・ユギは、南大沢の商業の中心として地域住民に親しまれている施設であり、様々なテナントの入れ替わりがあったものの、現在も活気ある場所として機能しています。今後も地域の発展に寄与する場であり続けることでしょう。

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