ガンドランダー

ガンドランダーシリーズ：古代を舞台にしたSDガンダム外伝

ガンドランダーシリーズは、バンダイのガシャポンを中心に展開された玩具企画であり、SDガンダムシリーズの一つです。武者ガンダム、騎士ガンダム、SDコマンド戦記といった他の人気シリーズと同様に、独自のファンタジー風世界観を持っています。

世界観

武者ガンダムが日本の戦国時代、騎士ガンダムが中世ヨーロッパ、SDコマンド戦記が現代・近未来をモデルにしているのに対し、ガンドランダーは先史時代や古代文明をモチーフにしています。キャラクターデザインの大きな特徴として、体の各部に生物的な“角”に見える部位があることが挙げられます。また、世界観の根幹的なイメージソースは、1986年公開の映画「ハイランダー 悪魔の戦士」であるとされ、クルガンやサザバルガといったネーミングにその影響が見られます。

展開

武者頑駄無がBB戦士、騎士ガンダムがカードダス、コマンド戦記が元祖SDガンダムを中心に展開していたように、ガンドランダーはガシャポン戦士を中心に展開されました。シリーズ中盤からは、変形や合体などのギミックを有するものが登場し、これらの技術は後のキャラクター消しゴムにも受け継がれています。

人気と評価

しかし、ストーリーがやや難解な構成であったため、他のシリーズに比べて人気は振るいませんでした。

クロスオーバー

武者・騎士・コマンドの世界との公式設定上のクロスオーバーは、1994年以降の新SD戦国伝 超機動大将軍編にガンドランダー風の武者が登場して出身国を匂わせる程度でした。しかし、2007年のカードダス「SDガンダム アルティメットバトル」以降はクロスオーバー設定が追加され、コマンドガンダムが騎士の世界でコナンガンダムとして過ごした後にガンドランダーの世界で「コナー……」と名乗りかけてコナーという名前であると勘違いされる「ハイランダー 悪魔の戦士」ネタも盛り込まれています。

シリーズ作品

ガンドランダー 闇の黙示録編（1990年）
ガンドランダー 魔封の聖剣編（1991年）
ガンドランダーIII 竜の守護神編（1992年）
ガンドランダーIV 復活の星勇士編（1993年）

漫画版

友杉達也が作画を担当し、『ガンドランダー』のタイトルでIIIまでの内容がコミックボンボン春休み増刊号SDガンダム総力特集号に第1話を掲載された後、デラックスボンボンにて1990年から1993年まで連載されました（全7巻）。その後、コミックボンボン増刊号にて『SDガンダム ガンドランダーIV 復活の星勇士(ロードスター)編』のタイトルで連載されましたが、ガシャポン戦士の展開終了とともに2回で終了し、単行本は未発売です。

ボードゲーム

バンダイからパーティージョイWシリーズ7番として『ガンドランダー 闇の黙示録ゲーム』が1990年に発売されました。対象年齢は8歳以上、2人から4人用で、プレイマットの表裏で「急襲!赤い盗賊団」と「ゴーンドランダー神殿の決闘」という異なるゲームを遊ぶことができます。

外部リンク

* 第7話　「短期集中連載！全6ワールド大紹介その3！」 - ウェイバックマシン（2011年2月13日アーカイブ分） - ガンドランダーワールドの紹介

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