ガヴィナ (潜水艦)

ガヴィナ (USS Guavina, SS/SSO/AGSS/AOSS-362)

ガヴィナは、アメリカ海軍に所属するガトー級潜水艦の一隻で、艦名は西インド諸島に生息するカワアナゴから名づけられました。1943年3月にウィスコンシン州の造船所で起工され、1943年12月に正式に就役しました。その後、ガヴィナは積極的な哨戒活動を展開し、第二次世界大戦を通じて多くの戦果をあげました。

艦歴の概要

1944年の哨戒活動

ガヴィナは1944年4月に最初の哨戒任務を果たすため、小笠原諸島方面に向けて出発します。最初の任務では、様々な攻撃を行い、いくつかの海上目標を攻撃しました。特に、トロール船に対する攻撃や魚雷の発射が記録されており、4月25日には大型輸送船に対しても攻撃を行うなど、活躍が目立ちました。さらには、空襲を行ったB-24の支援任務をもこなすことになります。

次の哨戒では、ガヴィナはパラオ方面に向かい、輸送船団への接触を果たし、重い戦果を挙げることに成功します。その結果、数隻の輸送船を撃沈し、重要な任務を果たしました。

さらなる哨戒と役割の変化

続いての哨戒活動では、ミンダナオ島方面や南シナ海での行動がありました。多くの輸送船や艦船への攻撃を試み、特に1944年10月の哨戒では日本の病院船「高砂丸」を発見し攻撃を試みることが記録されています。しかし、戦闘の機会は少なくなり、艦の存在感が薄れていくのを感じつつも、アメリカ側の戦略的な勝利に貢献しました。

戦後の転換

1945年、戦争の終結を迎えたガヴィナは、その後の運用に向けて給油潜水艦への改修を受けました。シュノーケルの装着や改装を経て、新たな役割を担うこととなります。改修後、ガヴィナは主にメキシコ湾やフロリダ海峡で活動し、水上機や他の潜水艦への給油試験を行い、海軍の戦力維持に寄与しました。

また、潜水タンカーとしての任務を果たしつつ、その間に様々な訓練活動が続けられました。1959年には退役し、予備役訓練艦としての任務に従事し、そしてとりわけ海上試験の重要性を認識させる存在にもなったのです。

ガヴィナの歴史は、艦の戦闘活動のみならず、戦後の技術の進歩にも寄与した特異な経歴を持っています。全ての戦功は合計で5つの従軍星章に評価され、彼女の功績は今なお海軍の栄光の一部として語り継がれています。ガヴィナは、ただの潜水艦以上の存在として、海軍の歴史にその名を刻みました。

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