ガーナの大統領

ガーナの大統領

ガーナの大統領は、西アフリカのガーナ共和国における国家元首であり、政府の長を務める要職です。ガーナは1957年に独立を果たしましたが、当初はイギリス国王を元首とする英連邦王国でした。その後、1960年7月1日に共和制へ移行し、大統領を国家元首と定めることで、名実ともに独立国家となりました。

大統領の選出規定

現行の憲法（1992年公布）では、大統領は国民による直接選挙で選出されます。任期は4年で、3選は禁止されています。大統領候補となるためには、以下の条件を満たす必要があります。

40歳以上のガーナ国民であること
候補者自身がガーナ生まれ、または両親がガーナ生まれであること

また、大統領候補は副大統領候補を指名し、選挙戦は正副大統領候補がセットで戦うことになります。

大統領の権限

ガーナは大統領制の共和国であり、大統領は国家元首であると同時に、行政府の長としての権限も有しています。具体的には、以下のような権限を行使することができます。

閣僚（首相職なし）の指名権（ただし、指名には国会の承認が必要）
軍の最高指揮権
国際条約の執行権
恩赦権
国家緊急権（場合によっては）

大統領の活動を補佐するため、大統領の下には国家評議会が設置されており、大統領に対する諮問機関として機能しています。

歴代大統領

ガーナが共和制に移行して以来、複数人が大統領を務めてきました。軍事政権の長が国家元首を兼任した期間もあります。

クワメ・エンクルマ（1960年 - 1966年）
ジョセフ・アーサー・アンクラ（1966年 - 1969年）
エドワード・アクーフォ＝アド（1969年 - 1972年）
イグナティウス・クツ・アチャンポン（1972年 - 1978年）
フレッド・アクーフォ（1978年 - 1979年）
ジェリー・ジョン・ローリングス（1979年、1981年 - 2001年）
ヒラ・リマン（1979年 - 1981年）
ジョン・アジェクム・クフォー（2001年 - 2009年）
ジョン・アッタ・ミルズ（2009年 - 2012年）
ジョン・ドラマニ・マハマ（2012年 - 2017年）
ナナ・アクフォ＝アド（2017年 - 現在）

まとめ

ガーナの大統領は、ガーナ共和国の顔として、国内外で重要な役割を果たしています。国民の代表として選ばれた大統領は、国家の発展と国民の幸福のために、その権限を適切に行使することが求められています。

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