ガーナード (潜水艦)

ガーナード (USS Gurnard, SS-254)

概要

ガーナード (USS Gurnard, SS-254) は、アメリカ海軍に属するガトー級潜水艦で、第二次世界大戦の戦局において重要な役割を果たしました。艦名はホウボウ科の魚に由来しており、戦艦としての活動において数々の戦功を重ねました。退役から23年後、2代目のガーナード (SSN-662) が就役しました。

艦歴

ガーナードは1941年にコネチカット州グロトンのエレクトリック・ボート社で建造が始まり、1942年6月1日に進水、同年9月18日に就役しました。その後、ニューロンドンでの整調を経て、ヨーロッパ戦線に派遣されました。

第1の哨戒 (1942年11月-1943年2月)

1942年11月、ガーナードはスコットランドのロスネースに到着し、最初の哨戒任務に備えました。この哨戒では、ドイツの封鎖突破船を警戒するためにビスケー湾まで向かいましたが、敵艦との接触はなく無事に帰投しました。この後、整備のためアメリカ本土に戻りました。

第2、第3、第4の哨戒 (1943年6月-1944年1月)

1943年6月、ガーナードは再び哨戒任務を開始し、パラオ周辺で攻撃を行いました。特に、7月11日には陸軍輸送船「太興丸」を撃沈する成功を収めました。3回目の哨戒でも日本の戦艦や艦隊に対して攻撃を行ったが、回避されるなどの厳しい戦闘が続きました。4回目の哨戒では、紀伊半島沖での攻撃にて輸送船を撃沈する戦果を挙げています。

第5、第6、第7の哨戒 (1944年4月-11月)

1944年4月にはセレベス海へ向かい、数回の敵艦への攻撃を行いました。この時期、特に補給部隊へ向けた攻撃が成功し、敵輸送船を多く沈める結果となりました。7月から9月の哨戒期間中には、大型艦艇の発見や攻撃がほぼ実施されているものの、命中率が低下してきました。

第8、第9の哨戒 (1944年12月-1945年5月)

1944年12月以降、ガーナードは南シナ海での哨戒を再開しましたが、攻撃の機会は限られ、わずかな戦果にとどまりました。1945年には、友軍との連携で哨戒任務を続けたものの、終戦を迎えることになります。

戦後の経歴

終戦後、ガーナードはオーバーホールを経て訓練任務に従事していましたが、1953年までその任務を継続。その後は廃棄処分となり、1961年に除籍されました。この艦はその活動により、6個の従軍星章と海軍殊勲部隊章を受けるなど、栄誉ある戦歴を持っています。

参考文献

• - USS Gurnard History - Historic Naval Ships Association
• - アジア歴史資料センター
• - Theodore Roscoe, "United States Submarine Operations in World War II"

ガーナードは、その艦歴からもわかる通り、アメリカ海軍における重要な潜水艦の一つとして記憶されています。

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