キア・プライド

プライド（Pride）について

プライドは、韓国の自動車メーカー起亜自動車が生産するサブコンパクトカーで、長い歴史を持っています。この車は、世代ごとになんらかの関連性を持ちながらも、異なる車種として識別されることがあります。ここでは、プライドの歴史と各世代の特徴を詳しく見ていきます。

歴史的背景

プライドは、以下の3つの世代に分かれています。第1世代は初代フェスティバの現地生産車とされており、第2世代は2代目リオの韓国仕様車、第3世代は2代目のフルモデルチェンジ版です。これらの世代は、同じ名称を冠しているものの、全てが連続した車種であるわけではありません。

第1世代の生産が終了してから第2世代が登場するまでに数年のギャップがあり、このことからも第2世代が直接的に第1世代と繋がっているとは言い難い現状があります。具体的には、第2世代プライドは「リオ」の韓国仕様モデルであり、初代リオは国内でも「リオ」の名称で販売されていました。また、リオ自体が2代目フェスティバであるアヴェラの後継という位置づけにあります。

このように、アヴェラの生産終了と初代リオの販売開始が重なるなど、さまざまな要因が影響しています。さらに、韓国の自動車市場においては、過去の車種がサブネームなしで使用されることは珍しく、サブネームが公式では存在しない場合でも独自の呼称が生まれることが多いという特徴があります。結果として、第2世代プライドも時には「ニュー・プライド」と呼称されることが多くなっています。

各世代の特徴

第1世代（フェスティバ）

プライドの初期モデルは、第1世代フェスティバに相当します。車両形態は様々で、3ドアおよび5ドアハッチバック、さらに5ドアワゴンと4ドアセダン（プライドベータ）があります。特筆すべきは、5ドアハッチバックと4ドアセダンが日本にも輸出され、それぞれ「フェスティバ5」「フェスティバβ」という名称で販売された点です。この初代モデルは、後のプライドシリーズに大きな影響を与えています。

第2世代（リオ）

第2世代プライドは、リオとして広く知られており、韓国国内では現地仕様としてしばしばプライドという名称が使用されます。この世代では、韓国市場においてKARAといった人気歌手グループをイメージキャラクターに起用したことが話題となりました。KARAとのコラボレーションの背景には、新型プライドとKARAが互いのジャンルで高く評価されている点があり、復帰への期待感が込められています。

第3世代（UB型、2011年~）

2011年には、プライドの第3世代UB型が発表されました。このモデルは、同年のジュネーブショーでコンセプトが初披露され、その後のソウルモーターショーで開発コード「UB」にて紹介されました。リオやヒュンダイ・アクセントとのプラットフォーム共用や、1.4L、1.6Lのガソリンエンジンが搭載されている点も注目されます。

安全面でもSRSサイドエアバッグやカーテンエアバッグ、後席中央3点式シートベルトを標準装備することにより、より高い安全性を実現しました。また、中国市場ではエクステリアの変更を加えて「キア・K2」として販売されるなど、市場にも柔軟に対応しています。

結論

プライドは、起亜自動車の誇るサブコンパクトカーとして、独自の進化を遂げてきました。異なる世代の繋がりや意義を理解することで、自動車の進化の過程を楽しむことができるでしょう。さらに、時代に合わせたデザインや安全性の向上は、プライドを長年にわたって愛されるモデルにしています。

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