キゴマ州

キゴマ州について

キゴマ州（キゴマしゅう、Mkoa wa Kigoma）は、タンザニアの北西部に位置する州です。北側はカゲラ州、東側にはシニャンガ州とタボーラ州、南側にはルクワ州があり、北西部は隣国ブルンジと接しています。州の西側には美しいタンガニーカ湖が広がっており、湖の豊富な漁業資源が地域経済に貢献しています。また、州の面積は45,066平方キロメートルで、2002年時点では1,679,109人の人口が住んでいます。州都はタンガニーカ湖畔に位置するキゴマで、ここは国内の主要都市であるダルエスサラームから接続されるタンザニア中央鉄道の終点でもあります。

この地域にはブルンジやルワンダ、コンゴ民主共和国からの難民が多く滞在しています。全体としては人口密度は希薄ですが、人口増加率はダルエスサラームと同等の水準に達しています。

農業と産業の概要

キゴマ州では、北部を中心に農業が広く行われています。その中でも、コーヒーの生産が特に注目されています。県内では、良質なコーヒー豆が栽培されており、国内外で高い評価を受けています。さらに、タンガニーカ湖では淡水イワシの一種であるダガーが豊富に捕獲されており、この魚の味はビクトリア湖産のものよりも優れたものとの評判です。ダガーは地域の特産物として、タンザニア各地に出荷され、地元住民の重要な稼ぎの一部となっています。また、ウビンザ地域で生産される岩塩は、その高い品質から特に有名です。

観光業の成長

近年、キゴマ州では観光業も新たな発展を見せています。特に、野生のチンパンジーが観察できることから人気のゴンベ渓流国立公園と、絶景が広がるマハレ山塊国立公園の2つの国立公園があります。これらの公園は、訪問者に自然の美しさを楽しむ機会を提供し、観光客の足を引き寄せています。これにより、地域の経済の活性化につながり、観光業のさらなる成長が期待されています。

行政区画

キゴマ州は複数の行政区画に分かれており、主な下位行政区は以下の通りです：
1. Buhigwe District
2. Kakonko District
3. Kasulu District
4. Kasulu (TC) (Kasulu)
5. Kibondo District
6. Kigoma Rural District
7. Kigoma-Ujiji District
8. ウビンザ

このように、キゴマ州は農業、漁業、観光のいずれにおいても重要な役割を果たしています。また、タンザニア全体の地方行政区分の一環として、連携や発展が期待されています。

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