キャッチ!世界のトップニュース

NHK国際報道番組「キャッチ!世界のトップニュース」

「キャッチ!世界のトップニュース」は、NHKが放送する国際報道番組です。2016年 4月4日にNHK BS1で放送を開始し、2023年4月4日からはNHK総合テレビに移行して放送されています。この番組では、世界各国の最新ニュースを、それぞれの国でどのように報道されているかという視点も交えながら伝えています。

前身番組「キャッチ!世界の視点」

この番組の前身として、2014年 3月31日から2016年 4月2日までNHK BS1で「キャッチ!世界の視点」が放送されていました。この番組も、世界のニュースを多角的に伝えるという点で、「キャッチ!世界のトップニュース」と共通のコンセプトを持っていました。

番組の概要

「キャッチ!世界のトップニュース」は、朝の国際報道番組として「ワールドWaveモーニング」の枠を引き継いでスタートしました。番組では、世界19の国と地域、24の放送局のニュース番組から主要なニュースを選び、二か国語放送で伝えています。また、NHKの海外総支局に勤務経験のあるキャスターが、ニュースの背景や解説を行い、証券アナリストがニューヨーク証券取引所から株価や為替相場を解説しています。

番組は、メインニュースの他に、月曜日から金曜日には「キャッチ!インサイト」という特集コーナーがあります。また、海外支局が取材したレポートや中継を伝える「ライフ」、土曜日には海外のユニークな話題や面白い映像を紹介する「Weekend Box」、ニューヨークからの最新情報をお届けする「@NYC」といったコーナーがあります。

さらに、データ放送のNHKデータオンラインでは、この番組と「国際報道2025」、「ワールドニュース・アジア」の3番組で放送された内容をテキストとして配信しています。

2016年 4月4日には、番組タイトルが現在の「キャッチ!世界のトップニュース」に変更され、特集コーナー名が「ワールドEYES」に変更。サブキャスターも一新されました。2019年 4月1日には、番組のロゴが変更され、メインキャスターも交代。土曜日の放送が廃止され、「@NYC」が金曜日に移動。放送時間も変更され、午前8時から8時49分となり、午前11時から11時49分に再放送されるようになりました。

BS1から総合へ

2022年 3月1日から2023年3月31日までの間、ロシアのウクライナ侵攻の影響を受け、地上波の総合テレビでも平日の午前10時5分から10時54分に特別番組扱いとしてBS1との同時放送が行われました。この間、NHKプラスでも同時配信と見逃し配信が実施されました。

この経緯を踏まえ、2023年4月4日からは放送波が総合テレビに移設され、特別番組扱いだったものが定時化されました。この際、放送時間が10分短縮されました。しかし、2024年4月2日からは、月曜日から土曜日にNHK BSで放送されていた「BSニュース World+Biz」が終了したため、放送時間が再び10分拡大されました。

放送時間と休止

放送は、祝日、年末年始、国会中継時、高校野球などのスポーツ中継時などには休止されます。また、午前10時の「NHKニュース」が拡大された場合も、放送時間が繰り下げられたり、休止になることがあります。

国政選挙期間中は、政見放送の関係で、地域によっては一部時間帯で放送されない場合があります。

放送で使用される放送局

番組では、世界各国のニュース番組の映像を使用していますが、放映権の関係で映像の使用が制限される場合があります。その際は、「放送権利の都合により、映像を放映できない」という旨の静止画に差し替えられます。使用される主な放送局は以下の通りです。

BBC (イギリス)
France 2 (フランス)
ZDF (ドイツ)
ARD (ドイツ)
tve (スペイン)
ロシアテレビ (ロシア)
ペルシ (イラン)
ABC (アメリカ)
CNN (アメリカ)
PBS (アメリカ)
ブルームバーグ (アメリカ)
バンデランテス (ブラジル)
ABC (オーストラリア)
CCTV (中国)
上海東方衛視 (中国)
ATV (香港)
TVB (香港)
KBS (韓国)
CNA (シンガポール)
アルジャジーラ (カタール)
NDTV (インド)
VTV (ベトナム)
ABS-CBN (フィリピン)
チャンネル9 (タイ)
MetroTV (インドネシア)
TRT (トルコ)
ウクライナ公共放送 (ウクライナ)

出演者

現在の出演者

2024年4月時点での出演者は以下の通りです。メインキャスターとサブキャスターは、それぞれ隔週で出演しますが、メインキャスターの現地取材などで交代になる場合があります。

メインキャスター
望月麻美（元NHK佐賀放送局ニュースデスク、元ワシントン支局特派員）
別府正一郎（元ヨハネスブルク支局長）
サブキャスター
髙𣘺彩（フリーアナウンサー、元NHK新潟放送局契約キャスター）
中川栞（フリーアナウンサー）
リポーター
マイケル・マカティア（映像プロデューサー、@NYC担当）
コメンテーター
藤原帰一（千葉大学特任教授、毎月1回「映画で見つめる世界のいま」コーナーに出演）

過去の出演者

過去には、以下のキャスターが出演していました。

メインキャスター
高野洋（2014年度）
野田順子（2014年度）
香月隆之（2015年度、2016年度）
塩﨑隆敏（2017年度、2018年度）
山澤里奈（2015年度 - 2018年度）
松田智樹（2019年度 - 2020年7月22日）
西海奈穂子（2019年度 - 2021年度）
小林雄（2020年7月 - 2022年12月）
サブキャスター
徳住有香（2014年度 - 2015年度）
佐野仁美（2014年度 - 2015年度）
藤田真奈美（2016年度 - 2019年度）
丹野麻衣子（2016年度 - 2019年度）
気象キャスター
本庄美奈子（2016年1月 - 2016年 4月1日）
駒形陽子（2014年度 - 2016年度）
勝又幸恵（2014年度 - 2015年7月、2016年度）
吉井明子（2017年度、2018年度）

外部リンク

キャッチ!世界のトップニュース
キャッチ!世界の視点 - NHK放送史
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* [キャッチ!世界の視点（インターネットアーカイブ）](https://web.archive.org/web/20150712122655/http://www.nhk.or.jp/bs/catch-s/
)

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