キャラ☆メル

『キャラ☆メル』は、かつて一迅社から季刊で発行されていた美少女キャラクター・ビジュアル情報誌です。2007年6月に創刊され、美少女ゲームやアニメに特化した内容で人気を博しましたが、2009年12月発売のvol.11をもって一時休刊となりました。その後、編集体制を刷新し、2010年7月に『キャラ☆メル Febri』として再出発。現在は『Febri』という誌名で刊行されています。

創刊の背景と特徴

『キャラ☆メル』は、木村晃氏が中心となって創刊されました。木村氏は、かつて『げーむじん』『げーむじんPARTNER』（ティーツー出版）、『PALETTA』『Karen』（エンターブレイン）といったゲーム雑誌の編集長や編集部長を歴任しており、『キャラ☆メル』は実質的にこれらの雑誌の後継誌という位置づけでした。

「ゲームとアニメの美少女“おしゃべり”マガジン」というキャッチフレーズが示すように、イラストレーター、漫画家、小説家、ゲームクリエイター、アニメーター、声優など、様々な分野のクリエイターを交えた対談や座談会形式の記事を重視していた点が大きな特徴です。クリエイターたちの制作秘話や作品に対する熱い想いが語られる記事は、多くのファンを魅了しました。

また、Vol.5までは『げーむじんPARTNER』から引き続き、藤島康介氏が毎号表紙イラストを描き下ろしていました。藤島氏の描く魅力的な美少女キャラクターは、誌面の大きな魅力の一つとなっていました。

主な連載作品

『キャラ☆メル』では、小説の連載も行われていました。主な連載作品としては、以下のようなものがあります。

東方儚月抄 〜 Cage in Lunatic Runagate.（ZUN/TOKIAME）
G線上の魔王 〜あるいはとある日常〜（るーすぼーい 原作：あかべぇそふとつぅ/有葉）
* メル☆ザ☆クエーサー（孝岡春之介 原案：藤島康介/深山和香）

これらの小説は、『キャラ☆メル』の世界観をより深く掘り下げるものであり、読者からの人気も高かったようです。

『Febri』への移行と現在

一時休刊を経て、『キャラ☆メル』は『キャラ☆メル Febri』として再出発し、その後『Febri』へと誌名を変更しました。『Febri』は、ゲームやアニメだけでなく、より幅広い分野のエンターテインメント情報を扱う雑誌として、現在も刊行されています。

『キャラ☆メル』は、短い期間での刊行でしたが、美少女キャラクター専門誌として独自の地位を確立し、多くのファンに愛されました。その精神は、現在の『Febri』にも受け継がれていると言えるでしょう。

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