キャンディ (BUCK-TICKの曲)

シングル「キャンディ」について

「キャンディ」は、日本のロックバンドBUCK-TICKの11枚目のシングルとして、1996年5月22日にビクターインビテーションからリリースされました。初回盤は特別なエンボス加工が施されたジャケットを特徴とする、実際に手に取るとその特殊性が感じられる1枚です。

アルバムとの関連

このシングルは、アルバム『COSMOS』の先行シングルとして位置づけられています。また、個人事務所を設立した後にリリースされた最初の作品でもあり、ビクターからの最後のシングルともなりました。ジャケットには三半規管が描かれ、視覚的にも独自性を持った作品です。

収録曲

シングルには、以下の2曲が収録されています。

1. キャンディ (4:27)
- 作詞：櫻井敦司、作曲：今井寿、編曲：BUCK-TICK
- この曲について今井は、従来の音楽構造にとらわれない「予定調和なコード進行」を意識し、「シンプルで聴きやすく、ポップ」をテーマにしたアルバムの中でもきわめてポップな一曲として確立させたと言います。イントロのギターフレーズは特に「普通ではない」と彼自身も語り、あえて拙さを強調して録音されたギターソロが印象的です。また、星野英彦のギターバッキングは、意図的に音を歪ませており、一風変わった魅力を生み出しています。ミュージックビデオは、新鋭のディレクター古川ともによって手がけられ、北海道で撮影が行われました。メンバーそれぞれがビデオの出来について感想を述べており、全体的に高い評価を得ています。

2. チョコレート (3:58)
- 作詞：櫻井敦司、作曲：星野英彦、編曲：BUCK-TICK
- この曲は、アルバムの収録曲の中で初めてレコーディングされたものの、シングルのカップリング曲として位置づけられることになりました。もともとは異なるタイトルを持っていましたが、歌詞に「チョコレート」というフレーズが含まれていたためにタイトルが変更されました。

参加ミュージシャン

このシングルには以下のメンバーが参加しています。

• - 櫻井敦司 - ボーカル
• - 今井寿 - ギター、ノイズ、バックボーカル
• - 星野英彦 - ギター、キーボード、バックボーカル
• - 樋口豊 - ベース
• - ヤガミトール - ドラムス

また、サポートミュージシャンとして横山和俊がキーボードやピアノなどを担当しています。

アルバムへの収録

シングルの曲は、以下のアルバムに収録されています。

• - 『COSMOS』(#1・#2)（アルバム・バージョン）
• - 『CATALOGUE 1987-1995』(#1)（再発盤のみ）
• - 『SWEET STRANGE LIVE DISC』(#1)（ライブ・バージョン）
• - 『BT』(#1・#2)
• - 『CATALOGUE 2005』(#1)
• - 『CATALOGUE VICTOR→MERCURY 87-99』(#1)

このように、「キャンディ」はBUCK-TICKの代表作のひとつであり、そのユニークなサウンドやビジュアルが多くのファンに愛される理由となっています。

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