キューブ (芸能プロダクション)

株式会社キューブとは

株式会社キューブ（CUBE. Inc.）は、東京都渋谷区に本社を構える日本の芸能事務所で、1997年に設立されました。この会社は俳優、タレント、声優、ミュージシャンなどの幅広いジャンルのマネージメントを手掛けており、舞台制作、音楽制作、映像制作の三つの部門を柱に活動しています。また、音楽制作者連盟（音制連）に加盟しており、音楽業界においても活動しています。

マネージメントと育成

キューブでは、ホームページやオーディション誌を通じて俳優オーディションを実施しています。年間には3〜4回のオーディションが行われ、多数の応募の中から選ばれた候補者には実技オーディションを通じて選考されます。合格者は無料の演技レッスンを受けることができ、ボイストレーニングや台本の読み方など、俳優活動を始めるための基礎を固める機会が提供されます。さらに、経験の有無にかかわらず、定期的に無料のダンスレッスンも実施しており、HIPHOP、ジャズ、ミュージカルなど多様なジャンルのスタイルが学べます。

俳優のマネージメントは大阪に本社がある関連会社「リコモーション」とも提携しており、特に関西圏の俳優のキャスティングを強化しています。

舞台制作

キューブは独自の強みを活かして、企画から宣伝、公演運営に至るまで一貫した舞台制作を行っています。様々なスタイルの舞台を製作しており、小劇場からミュージカルまで多彩なキャスティングを実現しています。2008年には劇団ナイロン100℃やケラリーノ・サンドロヴィッチのマネージメント業務が移転し、2011年には「CBGKシブゲキ!!」という劇場を東京・渋谷にオープンしました。この劇場はUstreamやライブビューイングなどの最新技術を導入し、演劇だけでなく新たなエンターテインメントの発信地ともなっています。

音楽制作

音楽の分野においてもキューブは活発に活動しており、実力派ミュージシャンのマネージメントを行っています。例えば、藤木直人は1999年にキューブからデビューし、俳優としての活動と並行して音楽活動も行っています。また、全国規模の「MUSICUBEオーディション」を開催し、新たなアーティストの発掘に力を入れています。このオーディションを経て、いきものがかりがメジャーデビューを果たした実績もあります。

映像制作

映像制作部門では、NHKの『サラリーマンNEO』をはじめとして、多数の人気番組を製作してきました。特に『ホレゆけ!スタア☆大作戦』は独自のスタイルとキャストで話題を呼びました。また、自社制作による番組は全国で放送され、多くの視聴者に親しまれています。新たな企画としては、現代文学を基にしたドラマシリーズ「BUNGO -日本文学シネマ-」も手掛けており、質の高い作品が評価されています。

主要な所属タレント

キューブおよびリコモーションには、多くの著名なタレントが所属しています。男性俳優としては、生瀬勝久や古田新太などが挙げられ、女性部門の俳優やアーティストも豊富です。音楽部門では、ザ・マスミサイルやいきものがかりなどが活躍しており、幅広いジャンルで著名な才能が集まっています。新たなアーティストの発掘と育成は、キューブの重要な使命の一つとも言えるでしょう。

このように、株式会社キューブは幅広い活動を通じて、日本のエンターテインメント界で重要な役割を果たし続けています。

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