キョーリン製薬ホールディングス
キョーリン製薬ホールディングス株式会社（英称: KYORIN Holdings, Inc.）は、かつて日本の東京都千代田区に本社を構えていた持株会社です。医薬品事業を始めとする杏林製薬グループ全体の経営管理を担っていましたが、2023年4月1日付で、グループの主幹事業会社であった杏林製薬株式会社（初代）を吸収合併し、自らが杏林製薬株式会社（2代目）として事業会社に転換しました。
その起源は、1958年10月に東京都中央区で設立された山川商事株式会社に遡ります。山川商事株式会社は、創業家による資産管理会社として機能していました。その後、1994年8月に株式会社アプリコット（初代）および株式会社杏栄との合併を経て、1995年1月には株式会社アプリコット（2代目）へと商号を変更します。さらに、2004年12月には株式会社APRIと改称し、この際に持株会社体制への布石となる組織再編が行われました。出版事業や不動産賃貸事業といった一部事業は、新設分割によって株式会社アプリコット（3代目）へ承継されています。医薬品メーカーである杏林製薬株式会社（初代）との関係を深める中で、2005年11月には株式交換による同社の完全子会社化に関する契約を締結しました。そして、2006年1月には株式会社キョーリンへと再び商号を変更します。同年3月、計画通り杏林製薬株式会社（初代）との株式交換を完了し、同社を完全子会社とすることで持株会社体制へと正式に移行しました。これにより、2006年3月6日に上場廃止となった杏林製薬（初代）に代わり、株式会社キョーリンが東京証券取引所の市場第一部に上場を果たしました。この持株会社体制への移行に合わせて、当社と杏林製薬（初代）で使用されるコーポレートロゴマークも変更されています。
持株会社としてグループ全体の戦略立案や経営資源配分を担う中で、傘下企業の再編も積極的に行われました。2006年10月には、子会社であった杏林製薬（初代）が管理していた東洋ファルマー株式会社、ドクタープログラム株式会社、株式会社ビストナー、株式会社杏文堂の4社に関する支配・管理営業を会社分割により承継し、これらを直接の子会社としました。さらに、2006年12月には東洋ファルマー株式会社を株式交換により完全子会社化し、同社は2007年2月にキョーリンリメディオ株式会社と商号を改めてジェネリック医薬品事業の中核を担うことになります。グループ再編は続き、2008年10月には子会社の杏林製薬（初代）が、かつて同社と日清ファルマ株式会社、株式会社日清製粉グループ本社との合弁で設立されていた日清キョーリン製薬株式会社を吸収合併しました。また、投資事業に関連して保有していた子会社である株式会社ビストナーについては、その投資事業組合の解散（2009年3月）に伴い、2009年7月に株式会社ビストナー自体も解散しています。
持株会社体制の確立後、グループとしての統一感を高めるため、2010年7月にはキョーリン製薬ホールディングス株式会社へ商号を変更し、グループ名称も「キョーリン製薬グループ」に統一されました。事業領域の拡張も図られ、2011年3月には環境衛生事業への参入準備として、子会社である株式会社杏文堂への増資を実施しました。この杏文堂は翌月にキョーリンメディカルサプライ株式会社へと商号を変更しています。生産体制についても見直しが行われ、2012年6月には当社が子会社のキョーリン製薬グループ工場株式会社（初代）を設立し、同年10月にはMSD株式会社から滋賀工場を譲受して医薬品等の製造事業を開始しています（MSDの一部製品の受託製造も手掛けるようになりました）。グループ内の役割分担が進む一方で、選択と集中も行われました。スキンケア製品などを扱うドクタープログラム株式会社については、2017年4月にその全株式を大正製薬株式会社へ譲渡しています。さらに、グループ全体の生産機能の効率化を目指し、2018年4月には生産機能をキョーリン製薬グループ工場株式会社に集約する措置が取られました。そして、2020年4月にはキョーリン製薬グループ工場株式会社がキョーリンメディカルサプライ株式会社を吸収合併し、グループ内の生産・製造関連機能の再統合が進められました。
長年にわたり持株会社としてグループを統括してきたキョーリン製薬ホールディングスでしたが、創業100周年を迎えるにあたり、新たな経営体制へと移行することを決定しました。2023年4月1日、同社は主たる事業会社であった杏林製薬株式会社（初代）を吸収合併し、自らが事業会社へと転換しました。この組織再編を機に、商号も杏林製薬株式会社（2代目）へと変更され、持株会社としてのキョーリン製薬ホールディングス株式会社の歴史は幕を閉じました。
持株会社体制下においては、以下のような主要な子会社や関連会社を通じて事業を展開していました。
杏林製薬株式会社（初代）: 医薬品事業の中核を担っていました。
Kyorin USA, Inc., Kyorin Europe GmbH, ActivX Biosciences, Inc.: 海外における事業展開を担う子会社群です。
キョーリンリメディオ株式会社: ジェネリック医薬品（後発医薬品）事業を担当していました。
キョーリン製薬グループ工場株式会社: 医薬品等の製造・販売を担っていました。
* 日本理化学薬品株式会社: 持分法適用関連会社として、医薬品・試薬・中間薬品等の製造販売を行っていました。
設立から持株会社化まで
その起源は、1958年10月に東京都中央区で設立された山川商事株式会社に遡ります。山川商事株式会社は、創業家による資産管理会社として機能していました。その後、1994年8月に株式会社アプリコット（初代）および株式会社杏栄との合併を経て、1995年1月には株式会社アプリコット（2代目）へと商号を変更します。さらに、2004年12月には株式会社APRIと改称し、この際に持株会社体制への布石となる組織再編が行われました。出版事業や不動産賃貸事業といった一部事業は、新設分割によって株式会社アプリコット（3代目）へ承継されています。医薬品メーカーである杏林製薬株式会社（初代）との関係を深める中で、2005年11月には株式交換による同社の完全子会社化に関する契約を締結しました。そして、2006年1月には株式会社キョーリンへと再び商号を変更します。同年3月、計画通り杏林製薬株式会社（初代）との株式交換を完了し、同社を完全子会社とすることで持株会社体制へと正式に移行しました。これにより、2006年3月6日に上場廃止となった杏林製薬（初代）に代わり、株式会社キョーリンが東京証券取引所の市場第一部に上場を果たしました。この持株会社体制への移行に合わせて、当社と杏林製薬（初代）で使用されるコーポレートロゴマークも変更されています。
持株会社体制下の展開と組織再編
持株会社としてグループ全体の戦略立案や経営資源配分を担う中で、傘下企業の再編も積極的に行われました。2006年10月には、子会社であった杏林製薬（初代）が管理していた東洋ファルマー株式会社、ドクタープログラム株式会社、株式会社ビストナー、株式会社杏文堂の4社に関する支配・管理営業を会社分割により承継し、これらを直接の子会社としました。さらに、2006年12月には東洋ファルマー株式会社を株式交換により完全子会社化し、同社は2007年2月にキョーリンリメディオ株式会社と商号を改めてジェネリック医薬品事業の中核を担うことになります。グループ再編は続き、2008年10月には子会社の杏林製薬（初代）が、かつて同社と日清ファルマ株式会社、株式会社日清製粉グループ本社との合弁で設立されていた日清キョーリン製薬株式会社を吸収合併しました。また、投資事業に関連して保有していた子会社である株式会社ビストナーについては、その投資事業組合の解散（2009年3月）に伴い、2009年7月に株式会社ビストナー自体も解散しています。
グループ名称の統一と事業領域の拡張・再編
持株会社体制の確立後、グループとしての統一感を高めるため、2010年7月にはキョーリン製薬ホールディングス株式会社へ商号を変更し、グループ名称も「キョーリン製薬グループ」に統一されました。事業領域の拡張も図られ、2011年3月には環境衛生事業への参入準備として、子会社である株式会社杏文堂への増資を実施しました。この杏文堂は翌月にキョーリンメディカルサプライ株式会社へと商号を変更しています。生産体制についても見直しが行われ、2012年6月には当社が子会社のキョーリン製薬グループ工場株式会社（初代）を設立し、同年10月にはMSD株式会社から滋賀工場を譲受して医薬品等の製造事業を開始しています（MSDの一部製品の受託製造も手掛けるようになりました）。グループ内の役割分担が進む一方で、選択と集中も行われました。スキンケア製品などを扱うドクタープログラム株式会社については、2017年4月にその全株式を大正製薬株式会社へ譲渡しています。さらに、グループ全体の生産機能の効率化を目指し、2018年4月には生産機能をキョーリン製薬グループ工場株式会社に集約する措置が取られました。そして、2020年4月にはキョーリン製薬グループ工場株式会社がキョーリンメディカルサプライ株式会社を吸収合併し、グループ内の生産・製造関連機能の再統合が進められました。
事業会社への転換
長年にわたり持株会社としてグループを統括してきたキョーリン製薬ホールディングスでしたが、創業100周年を迎えるにあたり、新たな経営体制へと移行することを決定しました。2023年4月1日、同社は主たる事業会社であった杏林製薬株式会社（初代）を吸収合併し、自らが事業会社へと転換しました。この組織再編を機に、商号も杏林製薬株式会社（2代目）へと変更され、持株会社としてのキョーリン製薬ホールディングス株式会社の歴史は幕を閉じました。
持株会社時代の主なグループ会社（補足）
持株会社体制下においては、以下のような主要な子会社や関連会社を通じて事業を展開していました。
杏林製薬株式会社（初代）: 医薬品事業の中核を担っていました。
Kyorin USA, Inc., Kyorin Europe GmbH, ActivX Biosciences, Inc.: 海外における事業展開を担う子会社群です。
キョーリンリメディオ株式会社: ジェネリック医薬品（後発医薬品）事業を担当していました。
キョーリン製薬グループ工場株式会社: 医薬品等の製造・販売を担っていました。
* 日本理化学薬品株式会社: 持分法適用関連会社として、医薬品・試薬・中間薬品等の製造販売を行っていました。
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