キリスト者学生会

キリスト者学生会（KGK）

キリスト者学生会（きりすとしゃがくせいかい）は、福音主義と聖書信仰に基づいて活動するプロテスタントの学生団体です。設立者の尾山令仁をはじめとするメンバーの努力により、日本全国の学生たちにキリスト教の教えを広める重要な役割を果たしてきました。KGKは、日本福音同盟の協力会員としても知られ、略称として「KGK」が用いられています。

背景と設立の経緯

KGKが設立されたのは、第二次世界大戦後の日本の混乱した時期でした。特に、早稲田大学では空襲の影響により教室が不足し、日曜日にも授業が行われることが決定されました。この状況に対して尾山令仁は反対運動を展開しましたが、日曜授業の中止を実現することはできませんでした。そこで尾山は、同じ信仰を持つ仲間たちを集めて、学生たちが主日礼拝を守るための活動を始めることを決意しました。

尾山は、キリスト者学生会を早稲田大学に正式に登録し、この団体を通じて信仰に基づく学びと礼拝を行う場を設けました。このようにして、KGKの活動がスタートしました。

国際的なつながりと全国への広がり

尾山令仁と初代の総主事である有賀寿の尽力により、KGKは全国の大学へと活動を広げていきました。特に、有賀は1962年に初代の総主事に就任し、その後の発展を牽引しました。また、KGKはアメリカのキリスト教団体であるIVCF（International Fellowship of Christian Students）との交流を持ちましたが、IVCFの一部になることはありませんでした。

総主事の交代と法人化

有賀が1971年に総主事を辞任した後は、一時的に指導者が不在の期間がありましたが、1978年に太田和功一が2代目の総主事として任命されました。以降、KGKはその活動をさらに充実させていきました。

2003年には、キリスト者学生会は文化庁から宗教法人として認証を受けました。この法人化は、特にお茶の水の事務所ビルの敷地所有権がキリスト者学生会に存在していたことが背景にあります。法人格を取得し、正式な所有者としての手続きを行う必要があったのです。

結論

今年に至るまで、KGKは多くの学生たちに対してキリスト教の教えを伝え、精神的な支えとなる活動を続けています。信仰を基にした交流や学びを促進し、次世代のリーダーを育成することを目指しています。KGKの活動は、時代の変遷に応じてさまざまな形を取りながらも、常にその信念を大切にし続けています。

参考文献と関連項目

KGKの活動に興味がある方は、参考文献として『今も生きておられる神』や『汝の若き日に KGK50年の歩みと応答』、また『主が建てるのでなければ KGK40周年記念発行』などがあります。さらに、福音派や高校生聖書伝道協会、お茶の水クリスチャン・センターなどと関連があります。KGKの詳細については、公式ホームページも併せてご覧ください。

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