キリーロ・ブダノフ

キリーロ・オレクシヨヴィッチ・ブダノフは、ウクライナの軍人であり、2020年8月5日からウクライナ国防省情報総局長を務めています。彼はウクライナ英雄の称号も有しています。

経歴

2007年にオデッサ陸軍士官学校を卒業後、ウクライナ国防省情報総局特務部隊に配属されました。2014年からはウクライナ紛争に従軍し、数回負傷しています。2018年から2020年にかけては特殊任務に従事していましたが、その詳細については機密扱いとなっています。

2020年半ば（詳細な日時は不明）に、ウクライナ対外情報庁副長官に就任しました。その後、2020年8月5日に国防省情報総局長に就任し、2022年のロシアによるウクライナ侵攻では、同年9月にロシアとの捕虜交換交渉に参加し、アゾフ連隊の指揮官を含む215名の解放に貢献しました。

2023年には、国防省の食料契約をめぐる汚職疑惑が発覚し、与党幹部が2月5日にオレクシー・レズニコウ国防大臣の更迭が見込まれると発言。ブダノフが後任の大臣に就任すると報じられましたが、翌6日にはその発言は撤回されました。2月7日にはウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、噂や偽情報の流布を止めるよう苦言を呈し、一切の人事を否定しました。

2023年5月29日には、情報総局での会議中にロシア軍によるミサイル攻撃を受け、重傷を負いました。瓦礫の中から救出された後、ヘリコプターでポーランドのジェシュフ軍事基地に搬送され、その後ドイツのベルリンに移送されて病院に入院したとロシアのRIAノーボスチが治安当局者の話として報じました。6月15日には、ロシアのチャンネル1が、攻撃によって外部が損傷した情報総局本部とされる写真を放映しましたが、入院したとされる病院はブダノフの入院を否定するなど、情報の真偽は不明です。9月7日には、中将への昇進が発表されました。

不祥事

2021年12月、Bihus.Infoとslidestvo.infoは、数十億フリヴニャ相当の資金洗浄機関を主導すると見られているヴェーチスラウ・ストレフコフスキーの所有物件に、ブダノフとオレクサンドル・ゴギラシヴィリ内務副大臣が居住していると報じました。

栄典

ウクライナ英雄 - 2024年2月11日
軍事功労十字章 - 2022年8月23日
1等勇敢勲章
2等勇敢勲章
3等勇敢勲章
祖国の擁護者メダル
軍事的勇気勲章
名誉勲章
2等個人功績メダル
武勲記念章

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