キングのメッセージ

『キングのメッセージ』（原題: Message from the King）は、2016年に公開された米英仏白合作のスリラー映画です。監督はファブリス・ドゥ・ヴェルツ、主演はチャドウィック・ボーズマンが務めています。本作は劇場公開はされませんでしたが、Netflixで配信されています。

あらすじ

南アフリカ共和国ケープタウンに住むジェイコブ・キングは、疎遠になっていた妹ビアンカから助けを求めるメールを受け取り、彼女が暮らすロサンゼルスへ向かいます。しかし、ビアンカの家に着いても彼女の姿はなく、近隣住民からは夫の失踪や、ビアンカが荷物を整理してどこかへ行ったという情報しか得られません。

ビアンカが家を借りていた女性から、ジーコという男に誘拐されたと聞いたジェイコブは、ジーコを問い詰めますが、彼は何も知らないと主張します。その後、立ち寄った店の店主から死体安置所を調べるように助言されたジェイコブは、そこで凄惨な拷問を受けたビアンカの遺体を発見します。

妹の所持品から、ビアンカがジーコ一味と写る写真を見つけたジェイコブは、ジーコを殴りつけ、その行為が上役（デューク）へのメッセージだと伝えます。さらに、ビアンカの家の近所に住むトリッシュが開いたパーティーで情報を集め、彼女が麻薬を買っていた売人の名前を突き止めます。その売人フランキーを脅し、彼の携帯電話を奪ったジェイコブは、モーテルで売春婦ケリーと出会い、彼女から車を自由に使って良いと言われます。

ビアンカの紹介と偽り、彼女が通っていた歯科医ウェントワースに接触したジェイコブは、ビアンカが夫の借金のために売春を強要されていたことを聞き出しますが、釈然としないものを感じ、彼を尾行します。そして、ハリウッドの大物プロデューサー、マイク・プレストンの邸宅にたどり着き、なんとそこにはビアンカの息子アーマンドがいました。その後の捜査で、ジェイコブは恐るべき真実にたどり着きます。

キャスト

ジェイコブ・キング - チャドウィック・ボーズマン（飯島肇）
ポール・ウェントワース医師 - ルーク・エヴァンス（てらそままさき）
ケリー - テリーサ・パーマー（佐古真弓）
トリッシュ - ナタリー・マルティネス（冨樫かずみ）
マイク・プレストン - アルフレッド・モリーナ（石住昭彦）
フランキー - トム・フェルトン（村井雄治）

製作

2014年11月にチャドウィック・ボーズマンの出演が発表され、2015年2月にはルーク・エヴァンスの出演が決定。同年3月にはナタリー・マルティネスがキャストに加わりました。

公開・マーケティング

2016年9月8日に第41回トロント国際映画祭でプレミア上映され、Netflixが配信権を獲得。2017年7月25日にオフィシャルトレーラーが公開されました。

評価

批評家からの評価は賛否両論で、Rotten Tomatoesでは10件のレビューに基づき支持率40%、平均点4.9/10、Metacriticでは5件のレビューに基づき加重平均値40/100となっています。

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