キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー
『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』（略称：MoM、KHMoM）は、ウォルト・ディズニー社とスクウェア・エニックスの協業によって生まれた人気ロールプレイングゲームシリーズ、『キングダム ハーツ』初の音楽ジャンルの作品として、2020年11月11日にPlayStation 4|PlayStation_4、Nintendo Switch、Xbox One向けに発売されました。その後、2021年3月30日にはPC版もリリースされています。
本作の開発は、『シアトリズム ファイナルファンタジー』や『シアトリズム ドラゴンクエスト』といったリズムゲームを手掛けたインディーズゼロが担当しており、『キングダム ハーツIII』のスタッフもカットシーンやアニメーション、効果音などの制作に協力しています。複数のプラットフォームでの同時展開はKHシリーズでは通例となっていますが、本作はシリーズとして初めて任天堂の据え置き型ゲーム機に対応しました。また、主に任天堂製ハードでの開発経験が豊富だったインディーズゼロにとっても、PS4やXbox Oneといった機種での開発は初の試みとなりました。
企画段階では『シアトリズム キングダム ハーツ』という名称も検討されていましたが、シリーズディレクターである野村哲也氏の「より『KH』らしい体験を」という意向を受けて、『シアトリズム』シリーズで培われたノウハウを活かしつつも、アクション要素を重視した3Dグラフィックのリズムゲームとして独自のスタイルを確立しました。
物語としては、『キングダム ハーツIII リマインド』の出来事に続く位置づけですが、プレイヤーが直接冒険を進める形式ではなく、シリーズのヒロインであるカイリが自身の記憶を振り返るという設定で展開されます。これにより、ゲームを進める過程でこれまでのシリーズ作品のストーリーをダイジェスト形式で追体験できるようになっており、野村氏はシリーズ未経験のプレイヤーにも本作から入ることを推奨しています。ただし、本作自体の詳しい導入解説や、用語集・人物紹介といった詳細な資料は備わっておらず、ストーリーイベントは特定の節目で表示される簡易的な内容が中心となります。物語の核心部分は、主に最終ステージで初めて描かれます。
また、Nintendo Switch版には独自の要素として、2021年10月19日以降に配信された任天堂の対戦アクションゲーム『大乱闘スマブラブラザーズ SPECIAL』との連動機能があります。『スマブラSP』で有料追加コンテンツとして配信されている「ソラ」を使用可能にしており、かつSwitch本体に本作のセーブデータが存在する場合、『Dearly Beloved -Swing Version-』という楽曲を『スマブラSP』内での対戦BGMとして選択できるようになります。
ゲームシステム
ゲームプレイは、画面のリズムラインに合わせて出現する敵や音符に対し、タイミングよくボタンを入力していくことで進行します。入力の正確さは、二種類のEXCELLENT（虹色と黄色）、GOOD、MISSの4段階で評価され、MISSを出すとHPが減少します。HPがゼロになるとゲームオーバーとなりますが、使用しているパーティにはレベルがあり、繰り返し使うことでレベルアップしてステータスが強化され、ゲームオーバーになりにくくなります。ステージをクリアすると、経験値の他に、アイテム合成に使う素材や、ミュージアムで鑑賞できるコレクションカードが入手できます。
難易度は「ビギナー」「スタンダード」「プラウド」の3段階が用意されており、プレイヤーの腕前に合わせて選択可能です。また、アイテム合成やアイテムの使用など、『キングダム ハーツ』シリーズのオリジナル要素に由来するシステムも多く実装されています。
ステージタイプ
本作では、楽曲に合わせて主に3種類のステージ形式が存在します。
FIELD BATTLE（フィールドバトル）
基本的なステージタイプで、パーティキャラクターが自動的に奥へと直進します。プレイヤーは流れてくるエネミーや攻撃に対し、タイミングよくボタンを入力して撃破したり回避したりしながら進みます。ただし、一部の特殊なターゲットや障害物、気絶した大型の敵へのMISSではHPが減少しない例外があります。
MEMORY DIVE（メモリーダイブ）
過去のシリーズ作の印象的な映像とBGMに乗せてプレイするステージです。通常のボタン入力に加え、ホールドターゲットやスティック操作によるスライドターゲットなど、フィールドバトルとは異なるターゲットが登場します。
BOSS BATTLE（ボスバトル）
『キングダム ハーツ』シリーズに登場した強敵たちと戦うステージです。ルールはメモリーダイブに近く、画面左上から流れてくるターゲットを右下の判定ラインに合わせて入力します。ボスのスペシャルアタックが発動する前には「ハザードゾーン」と呼ばれる紫色のターゲットが出現し、このターゲットの入力成功数が多いほど、ボスの攻撃を回避しやすくなります。
ゲームモード
ワールドトリップ
本作のメインモードであり、シナリオが進行します。様々な世界を巡ることで、新しいムービーや楽曲が解放されます。ムービーを観ることで、これまでのシリーズの物語を振り返ることができます。
ミュージックセレクト
ワールドトリップで解放した楽曲を、自由に選択してプレイできるモードです。基本的な操作の「ノーマルスタイル」に加え、同時押しを含む全ての操作を1つのボタンで行える「ワンボタンスタイル」、通常よりも多くのボタン入力を要求される「パフォーマースタイル」の3種類のプレイスタイルを選べます。
バーサスモード
他のプレイヤーやCOM（コンピューター）を相手に対戦プレイを行うモードです。オンラインでの対戦も可能です。多くのターゲットを正確に入力して「トリックゲージ」を溜め、最大にすると相手の入力操作を妨害する様々な効果を発動させることができます。楽曲終了時の合計スコアが高いプレイヤーが勝利となります。
ミュージアム
ゲーム内で集めたコレクションカード、解放されたムービー、楽曲を鑑賞できるモードです。コレクションカードは収集要素であり、集めることでゲームプレイを有利にする様々なサポートパワーが発動します。
パーティ
プレイヤーとして操作するキャラクターの組み合わせです。一部のパーティは、ワールドトリップの進行に応じて解放されていきます。
ORIGINAL
主人公ソラ、ドナルド、グーフィーの3人パーティ。ゲーム開始時から使用可能です。
DAYS
『キングダム ハーツ 358/2 Days』の主人公たち、ロクサス、シオン、アクセルの3人パーティです。
BBS
『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』の主人公たち、アクア、ヴェントゥス、テラの3人パーティです。
DDD
『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』の主人公であるリクと、共に戦う2体のスピリット（ワンダニャン、コウモリバット）のパーティです。
KING MICKEY
ディズニーキャッスルの王様ミッキーマウス。特定のアイテム「キングスコール」を使用することで、一時的に4人目のパーティメンバーとして加わります。
『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』は、シリーズの壮大な物語と美しい音楽を、新たなリズムアクションの形式で体験できる作品として位置づけられています。
本作の開発は、『シアトリズム ファイナルファンタジー』や『シアトリズム ドラゴンクエスト』といったリズムゲームを手掛けたインディーズゼロが担当しており、『キングダム ハーツIII』のスタッフもカットシーンやアニメーション、効果音などの制作に協力しています。複数のプラットフォームでの同時展開はKHシリーズでは通例となっていますが、本作はシリーズとして初めて任天堂の据え置き型ゲーム機に対応しました。また、主に任天堂製ハードでの開発経験が豊富だったインディーズゼロにとっても、PS4やXbox Oneといった機種での開発は初の試みとなりました。
企画段階では『シアトリズム キングダム ハーツ』という名称も検討されていましたが、シリーズディレクターである野村哲也氏の「より『KH』らしい体験を」という意向を受けて、『シアトリズム』シリーズで培われたノウハウを活かしつつも、アクション要素を重視した3Dグラフィックのリズムゲームとして独自のスタイルを確立しました。
物語としては、『キングダム ハーツIII リマインド』の出来事に続く位置づけですが、プレイヤーが直接冒険を進める形式ではなく、シリーズのヒロインであるカイリが自身の記憶を振り返るという設定で展開されます。これにより、ゲームを進める過程でこれまでのシリーズ作品のストーリーをダイジェスト形式で追体験できるようになっており、野村氏はシリーズ未経験のプレイヤーにも本作から入ることを推奨しています。ただし、本作自体の詳しい導入解説や、用語集・人物紹介といった詳細な資料は備わっておらず、ストーリーイベントは特定の節目で表示される簡易的な内容が中心となります。物語の核心部分は、主に最終ステージで初めて描かれます。
また、Nintendo Switch版には独自の要素として、2021年10月19日以降に配信された任天堂の対戦アクションゲーム『大乱闘スマブラブラザーズ SPECIAL』との連動機能があります。『スマブラSP』で有料追加コンテンツとして配信されている「ソラ」を使用可能にしており、かつSwitch本体に本作のセーブデータが存在する場合、『Dearly Beloved -Swing Version-』という楽曲を『スマブラSP』内での対戦BGMとして選択できるようになります。
ゲームシステム
ゲームプレイは、画面のリズムラインに合わせて出現する敵や音符に対し、タイミングよくボタンを入力していくことで進行します。入力の正確さは、二種類のEXCELLENT（虹色と黄色）、GOOD、MISSの4段階で評価され、MISSを出すとHPが減少します。HPがゼロになるとゲームオーバーとなりますが、使用しているパーティにはレベルがあり、繰り返し使うことでレベルアップしてステータスが強化され、ゲームオーバーになりにくくなります。ステージをクリアすると、経験値の他に、アイテム合成に使う素材や、ミュージアムで鑑賞できるコレクションカードが入手できます。
難易度は「ビギナー」「スタンダード」「プラウド」の3段階が用意されており、プレイヤーの腕前に合わせて選択可能です。また、アイテム合成やアイテムの使用など、『キングダム ハーツ』シリーズのオリジナル要素に由来するシステムも多く実装されています。
ステージタイプ
本作では、楽曲に合わせて主に3種類のステージ形式が存在します。
FIELD BATTLE（フィールドバトル）
基本的なステージタイプで、パーティキャラクターが自動的に奥へと直進します。プレイヤーは流れてくるエネミーや攻撃に対し、タイミングよくボタンを入力して撃破したり回避したりしながら進みます。ただし、一部の特殊なターゲットや障害物、気絶した大型の敵へのMISSではHPが減少しない例外があります。
MEMORY DIVE（メモリーダイブ）
過去のシリーズ作の印象的な映像とBGMに乗せてプレイするステージです。通常のボタン入力に加え、ホールドターゲットやスティック操作によるスライドターゲットなど、フィールドバトルとは異なるターゲットが登場します。
BOSS BATTLE（ボスバトル）
『キングダム ハーツ』シリーズに登場した強敵たちと戦うステージです。ルールはメモリーダイブに近く、画面左上から流れてくるターゲットを右下の判定ラインに合わせて入力します。ボスのスペシャルアタックが発動する前には「ハザードゾーン」と呼ばれる紫色のターゲットが出現し、このターゲットの入力成功数が多いほど、ボスの攻撃を回避しやすくなります。
ゲームモード
ワールドトリップ
本作のメインモードであり、シナリオが進行します。様々な世界を巡ることで、新しいムービーや楽曲が解放されます。ムービーを観ることで、これまでのシリーズの物語を振り返ることができます。
ミュージックセレクト
ワールドトリップで解放した楽曲を、自由に選択してプレイできるモードです。基本的な操作の「ノーマルスタイル」に加え、同時押しを含む全ての操作を1つのボタンで行える「ワンボタンスタイル」、通常よりも多くのボタン入力を要求される「パフォーマースタイル」の3種類のプレイスタイルを選べます。
バーサスモード
他のプレイヤーやCOM（コンピューター）を相手に対戦プレイを行うモードです。オンラインでの対戦も可能です。多くのターゲットを正確に入力して「トリックゲージ」を溜め、最大にすると相手の入力操作を妨害する様々な効果を発動させることができます。楽曲終了時の合計スコアが高いプレイヤーが勝利となります。
ミュージアム
ゲーム内で集めたコレクションカード、解放されたムービー、楽曲を鑑賞できるモードです。コレクションカードは収集要素であり、集めることでゲームプレイを有利にする様々なサポートパワーが発動します。
パーティ
プレイヤーとして操作するキャラクターの組み合わせです。一部のパーティは、ワールドトリップの進行に応じて解放されていきます。
ORIGINAL
主人公ソラ、ドナルド、グーフィーの3人パーティ。ゲーム開始時から使用可能です。
DAYS
『キングダム ハーツ 358/2 Days』の主人公たち、ロクサス、シオン、アクセルの3人パーティです。
BBS
『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』の主人公たち、アクア、ヴェントゥス、テラの3人パーティです。
DDD
『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』の主人公であるリクと、共に戦う2体のスピリット（ワンダニャン、コウモリバット）のパーティです。
KING MICKEY
ディズニーキャッスルの王様ミッキーマウス。特定のアイテム「キングスコール」を使用することで、一時的に4人目のパーティメンバーとして加わります。
『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』は、シリーズの壮大な物語と美しい音楽を、新たなリズムアクションの形式で体験できる作品として位置づけられています。
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