インディーズゼロ
株式会社インディーズゼロは、1997年に設立された日本のゲームソフト開発会社です。代表取締役は鈴井匡伸氏が務めています。
設立当初から、同社は構成、パッケージング手法、UIデザインにこだわり、ユーザーに配慮した分かりやすい操作性のゲーム開発を追求しています。その企画力、想像力、そして熱意は、取引先企業からも高く評価されています。特に携帯ゲーム機向けの開発に注力しており、すれちがい通信や2画面を活用した独自のアイデアが特徴です。
同社は、毎回異なるコンセプトのゲームを制作しており、常に「新しいスタンダード」を目指しています。過去には伝統的なアクションゲームの企画提案も行いましたが、クライアント企業の期待とは異なり採用には至りませんでした。近年は、少し懐かしい雰囲気のゲームが多いですが、その路線が定着しつつある現状も楽しんで開発に取り組んでいます。
携帯ゲーム機に特化している理由については、ビジネス的な安全策ではなく、アイデアを活かせる開発スタイルが携帯ゲーム機に適しているためとしています。また、過去の経験から、スタッフが携帯ゲーム機開発を得意としており、今後もこの分野での開発を継続する方針です。
ソーシャルゲーム全盛の現代において、同社は「勝った」「楽しい」といった直接的な感情だけでなく、ユーザーの日常生活や成長に良い影響を与えるゲームを作りたいと考えています。また、子供たちがゲームを通じてモノづくりに興味を持つきっかけとなるようなゲーム作りを目標に掲げています。
本社を吉祥寺に構えている理由については、設立当初からアクセスが良く、文化や自然が融合した吉祥寺のコミュニティが、モノづくりをする上で刺激になると感じたためです。また、最先端ではない吉祥寺の雰囲気が、既存の市場ニーズに応えるだけでなく、独自の視点から新しいゲームを作りたいという同社の姿勢と合致しているとしています。
社名の由来は、資本も人脈も乏しいゼロの状態から、独自性を持った（インディーズ）ゲームを作りたいという意気込みから来ています。「ゼロ」という言葉には、何もないところからアイデアを積み上げていくイメージに加え、「無限」の可能性と世界中の人とゲーム体験を通じて繋がっていきたいという願いが込められています。また、創業当初、誰も認知していないインディーズの状態が、真っ白なキャンバスのような透明感と重なり、社名に採用されたと語られています。
1997年、代表取締役の鈴井匡伸氏が24歳の時に、任天堂・電通ゲームセミナーの受講生3人によって「有限会社インディーズゼロ」が設立されました。当初は、任天堂サテラビュー向けの番組開発を手掛けていました。
2005年には、メディアアーティスト岩井俊雄氏制作のニンテンドーDS用ソフト『エレクトロプランクトン』の開発に携わり、このソフトは任天堂の「Touch! Generations」シリーズの第一弾となりました。また、同シリーズの『しゃべる!DSお料理ナビ』シリーズや『DS美文字トレーニング』の開発も手掛け、『しゃべる!DSお料理ナビ』は文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞しました。
2006年には、セガから発売された『オシャレ魔女♥ラブandベリー 〜DSコレクション〜』が約105万本を売り上げ、日本ゲーム大賞2007の特別賞を受賞しました。
2007年には、バンダイナムコゲームスからテレビ番組「ゲームセンターCX」を題材とした『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』が発売され、番組内では、インディーズゼロのオフィスや開発スタッフが紹介されました。その後、2009年には続編『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』が発売されました。
2011年には、『タッチ!ダブルペンスポーツ』を発売し、2つのタッチペンを使った斬新なゲーム性が話題になりました。
2012年には、スクウェア・エニックスから『シアトリズム ファイナルファンタジー』が発売され、同シリーズはその後も継続して開発されています。同年、ルーヴル美術館の音声・映像ガイド機「Audioguide Louvre - Nintendo 3DS」の開発も担当しました。
2013年には、任天堂から『ファミコンリミックス』が配信され、その後もシリーズ作品がリリースされました。
2016年には、『グランマルシェの迷宮』や『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』をリリースしました。
2018年2月1日に株式会社へ組織変更し、社名を「株式会社インディーズゼロ」と改称しました。2019年6月には本社を移転しました。
2020年には、『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』で初めてマルチプラットフォームでの開発を行いました。同作は開発期間が2年半と、同社開発タイトルの中では最長となっています。2024年10月には再び本社を移転しています。
インディーズゼロは、ゲームソフトを中心に、トレーディングカードや玩具の開発も手掛けています。代表的なゲームソフトとして、以下のような作品があります。
任天堂サテラビュー放送番組:『すってはっくん』、『お料理ポン!』
PC:『電子の精霊ちびっと』
スーパーファミコン:『すってはっくん』
ゲームボーイアドバンス:『さくらももこのウキウキカーニバル』、『千年家族』
カードeリーダー:『Mario Party-e』
ニンテンドーDS:『エレクトロプランクトン』、『しゃべる!DSお料理ナビ』、『オシャレ魔女♥ラブandベリー 〜DSコレクション〜』、『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』シリーズ、『DS美文字トレーニング』
ニンテンドー3DS:『タッチ!ダブルペンスポーツ』、『シアトリズム ファイナルファンタジー』シリーズ、『ニンテンドー3DSガイド [[ルーヴル美術館]]』、『リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS 超破壊計画からの脱出』、『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』
Wii U:『ファミコンリミックス』シリーズ
Nintendo Switch:『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』、『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』、『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』、『シアトリズム ファイナルバーライン』、『ゲームセンターCX 有野の挑戦状1+2 REPLAY』、『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』
PlayStation 4:『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』、『シアトリズム ファイナルバーライン』
Xbox One:『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』
iOSアプリ:『シアトリズム ファイナルファンタジー』、『グランマルシェの迷宮』
Androidアプリ:『グランマルシェの迷宮』
アーケードゲーム:『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』
その他、玩具として、トレーディングカードの『聖剣伝説レジェンドオブマナ カードデュエル』、『ファイナルファンタジー アートミュージアム』やゲーム文具の『ドラゴンクエスト バトエンGシリーズ』などを手掛けています。
インディーズゼロは、携帯ゲーム機を中心に、幅広いジャンルのゲーム開発を手掛けているゲーム会社です。ユーザーに寄り添ったゲーム作り、常に新しいことに挑戦する姿勢を大切にしています。
公式ウェブサイト
インディーズゼロ (@indieszero) - X（旧Twitter）
概要
設立当初から、同社は構成、パッケージング手法、UIデザインにこだわり、ユーザーに配慮した分かりやすい操作性のゲーム開発を追求しています。その企画力、想像力、そして熱意は、取引先企業からも高く評価されています。特に携帯ゲーム機向けの開発に注力しており、すれちがい通信や2画面を活用した独自のアイデアが特徴です。
同社は、毎回異なるコンセプトのゲームを制作しており、常に「新しいスタンダード」を目指しています。過去には伝統的なアクションゲームの企画提案も行いましたが、クライアント企業の期待とは異なり採用には至りませんでした。近年は、少し懐かしい雰囲気のゲームが多いですが、その路線が定着しつつある現状も楽しんで開発に取り組んでいます。
携帯ゲーム機に特化している理由については、ビジネス的な安全策ではなく、アイデアを活かせる開発スタイルが携帯ゲーム機に適しているためとしています。また、過去の経験から、スタッフが携帯ゲーム機開発を得意としており、今後もこの分野での開発を継続する方針です。
ソーシャルゲーム全盛の現代において、同社は「勝った」「楽しい」といった直接的な感情だけでなく、ユーザーの日常生活や成長に良い影響を与えるゲームを作りたいと考えています。また、子供たちがゲームを通じてモノづくりに興味を持つきっかけとなるようなゲーム作りを目標に掲げています。
本社を吉祥寺に構えている理由については、設立当初からアクセスが良く、文化や自然が融合した吉祥寺のコミュニティが、モノづくりをする上で刺激になると感じたためです。また、最先端ではない吉祥寺の雰囲気が、既存の市場ニーズに応えるだけでなく、独自の視点から新しいゲームを作りたいという同社の姿勢と合致しているとしています。
社名の由来は、資本も人脈も乏しいゼロの状態から、独自性を持った（インディーズ）ゲームを作りたいという意気込みから来ています。「ゼロ」という言葉には、何もないところからアイデアを積み上げていくイメージに加え、「無限」の可能性と世界中の人とゲーム体験を通じて繋がっていきたいという願いが込められています。また、創業当初、誰も認知していないインディーズの状態が、真っ白なキャンバスのような透明感と重なり、社名に採用されたと語られています。
沿革
1997年、代表取締役の鈴井匡伸氏が24歳の時に、任天堂・電通ゲームセミナーの受講生3人によって「有限会社インディーズゼロ」が設立されました。当初は、任天堂サテラビュー向けの番組開発を手掛けていました。
2005年には、メディアアーティスト岩井俊雄氏制作のニンテンドーDS用ソフト『エレクトロプランクトン』の開発に携わり、このソフトは任天堂の「Touch! Generations」シリーズの第一弾となりました。また、同シリーズの『しゃべる!DSお料理ナビ』シリーズや『DS美文字トレーニング』の開発も手掛け、『しゃべる!DSお料理ナビ』は文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞しました。
2006年には、セガから発売された『オシャレ魔女♥ラブandベリー 〜DSコレクション〜』が約105万本を売り上げ、日本ゲーム大賞2007の特別賞を受賞しました。
2007年には、バンダイナムコゲームスからテレビ番組「ゲームセンターCX」を題材とした『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』が発売され、番組内では、インディーズゼロのオフィスや開発スタッフが紹介されました。その後、2009年には続編『ゲームセンターCX 有野の挑戦状2』が発売されました。
2011年には、『タッチ!ダブルペンスポーツ』を発売し、2つのタッチペンを使った斬新なゲーム性が話題になりました。
2012年には、スクウェア・エニックスから『シアトリズム ファイナルファンタジー』が発売され、同シリーズはその後も継続して開発されています。同年、ルーヴル美術館の音声・映像ガイド機「Audioguide Louvre - Nintendo 3DS」の開発も担当しました。
2013年には、任天堂から『ファミコンリミックス』が配信され、その後もシリーズ作品がリリースされました。
2016年には、『グランマルシェの迷宮』や『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』をリリースしました。
2018年2月1日に株式会社へ組織変更し、社名を「株式会社インディーズゼロ」と改称しました。2019年6月には本社を移転しました。
2020年には、『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』で初めてマルチプラットフォームでの開発を行いました。同作は開発期間が2年半と、同社開発タイトルの中では最長となっています。2024年10月には再び本社を移転しています。
作品リスト
インディーズゼロは、ゲームソフトを中心に、トレーディングカードや玩具の開発も手掛けています。代表的なゲームソフトとして、以下のような作品があります。
任天堂サテラビュー放送番組:『すってはっくん』、『お料理ポン!』
PC:『電子の精霊ちびっと』
スーパーファミコン:『すってはっくん』
ゲームボーイアドバンス:『さくらももこのウキウキカーニバル』、『千年家族』
カードeリーダー:『Mario Party-e』
ニンテンドーDS:『エレクトロプランクトン』、『しゃべる!DSお料理ナビ』、『オシャレ魔女♥ラブandベリー 〜DSコレクション〜』、『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』シリーズ、『DS美文字トレーニング』
ニンテンドー3DS:『タッチ!ダブルペンスポーツ』、『シアトリズム ファイナルファンタジー』シリーズ、『ニンテンドー3DSガイド [[ルーヴル美術館]]』、『リアル脱出ゲーム×ニンテンドー3DS 超破壊計画からの脱出』、『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』
Wii U:『ファミコンリミックス』シリーズ
Nintendo Switch:『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』、『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』、『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』、『シアトリズム ファイナルバーライン』、『ゲームセンターCX 有野の挑戦状1+2 REPLAY』、『Nintendo World Championships ファミコン世界大会』
PlayStation 4:『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』、『シアトリズム ファイナルバーライン』
Xbox One:『キングダム ハーツ メロディー オブ メモリー』
iOSアプリ:『シアトリズム ファイナルファンタジー』、『グランマルシェの迷宮』
Androidアプリ:『グランマルシェの迷宮』
アーケードゲーム:『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』
その他、玩具として、トレーディングカードの『聖剣伝説レジェンドオブマナ カードデュエル』、『ファイナルファンタジー アートミュージアム』やゲーム文具の『ドラゴンクエスト バトエンGシリーズ』などを手掛けています。
インディーズゼロは、携帯ゲーム機を中心に、幅広いジャンルのゲーム開発を手掛けているゲーム会社です。ユーザーに寄り添ったゲーム作り、常に新しいことに挑戦する姿勢を大切にしています。
外部リンク
公式ウェブサイト
インディーズゼロ (@indieszero) - X（旧Twitter）
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