キンシ正宗

キンシ正宗株式会社について

キンシ正宗株式会社は、京都市伏見区に位置する清酒の生産と販売を手掛ける企業です。1781年（天明元年）に創業し、以来の歴史を誇るこの会社は、伝統を守りながらも革新を追求しています。

会社概要

キンシ正宗は、京都市中京区にて松屋久兵衛によって設立されました。会社設立以来、長い年月にわたり、地域に根ざした酒造りを行い続けています。蔵の開設は1880年に伏見区御駕籠町に行われ、1896年には東京に事務所を設立。国内外での ブランド展開や商標登録も進め、業界内での地位を確立してきました。

本社の敷地内には、「伏見七名水」のひとつである常磐井水が湧き出ています。この水源は毎時70トンもの豊富な水量を誇り、酒造りに利用されています。高品質な清酒を生産するためにはこの良質な水が欠かせません。

1995年には、従来の米蒸しの方法から、米を高温・強火で炊き、粥状にしたものに酒母と麹を加える新たな液化仕込みの技法を導入しました。この革新は、米の持つ旨味を最大限に引き出すことを目的としており、独自の味わいを生み出しています。

沿革のハイライト

• - 1781年: 松屋久兵衛が創業。
• - 1880年: 伏見区に蔵を開設。
• - 1896年: 金鵄勲章に正宗を配した商標を出願、登録。
• - 1936年: 法人化により社名を株式会社堀野久造商店に変更。
• - 1977年: 業界初の紙パック酒「キンシ正宗サケパック」を商品化。
• - 1991年: 社名をキンシ正宗株式会社に変更し、ブランドスローガン「京仕込」を制定。

これらの歴史的な出来事は、キンシ正宗が伝統を守り続けながら、時代の求めに応じた革新を行ってきた証です。

主な銘柄

キンシ正宗には数々の銘柄があります。特に有名なのが、最高級純米大吟醸酒である「松屋久兵衛」です。この酒は、厳選された米を使用し、丁寧な製法で仕上げられています。また、「金鵄正宗」や「金閣」、「銀閣」などのラインアップもあり、様々な味わいを楽しむことができます。

• - 松屋久兵衛: 最高級純米大吟醸酒。特別な米を使用。
• - 金鵄正宗: 純米大吟醸、純米吟醸、純米酒の多様なバリエーション。
• - 金閣: 本醸造のバランスの取れた味わい。
• - 銀閣・桃山: より一般的な普通酒。

これらは、すべての日本酒愛好家に向けた製品です。その品質と味わいは、長年の経験と研究の賜物です。

まとめ

キンシ正宗株式会社は、伝統を大切にしながらも常に革新を追求する酒造会社です。伏見の良質な水と独自の製法によって生み出される日本酒は、多くの人々に支持され続けています。現在も新しい挑戦を続けながら、さらなる高みを目指しています。日本酒の普及と発展に寄与しているキンシ正宗は、これからも注目すべき存在であると言えるでしょう。

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