キース・ジャクソン (アメリカンフットボール)

キース・ジャクソン：NFLを彩った名タイトエンド

キース・ジャクソン（Keith Jackson）は、1965年4月19日生まれ、アーカンソー州リトルロック出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはタイトエンド。

大学時代

オクラホマ大学で1984年から1987年までプレーし、「Boomer Sooner」の愛称で親しまれました。在籍中、チームは42勝5敗1分けという輝かしい成績を収め、1985年には全米チャンピオンに輝きました。1986年のオレンジボウルでは、71ヤードのタッチダウンレシーブを含む2つのタッチダウンを挙げ、チームの勝利に大きく貢献。その実績が認められ、2001年にはカレッジフットボールの殿堂入りを果たしました。

NFLでの活躍

1988年のNFLドラフトで、彼は1巡目指名を受けてフィラデルフィア・イーグルスに入団しました。ルーキーイヤーから81回のレシーブで869ヤードを獲得、6つのタッチダウンを記録し、NFCのルーキー・オブ・ザ・イヤーに選出。また、新人ながらプロボウルにも選ばれるという快挙を成し遂げました。彼の作ったイーグルスの新人レシーブ記録は、後にデショーン・ジャクソンによって破られました。

イーグルスには1991年まで在籍し、4シーズンで242回のレシーブ、2,756ヤード、20のタッチダウンを記録。QBランドール・カニンガム、DEレジー・ホワイトとの間には強い絆が生まれました。

1992年にはマイアミ・ドルフィンズへ移籍。ドルフィンズでは3シーズンで146回のレシーブ、1,828ヤード、18のタッチダウンを記録しました。

1995年、グリーンベイ・パッカーズへトレード。当初、寒冷地でのプレーを望んでいなかったものの、親友レジー・ホワイトの誘いを受け、パッカーズでプレーすることを決意しました。

NFLでの9シーズンのキャリアで、彼は6回プロボウルに選出（1988年-1990年、1992年、1994年、1996年）されました。キャリア最終年となった1996年には、40回のレシーブで505ヤード、自己最多となる10のタッチダウンを記録。グリーンベイ・パッカーズはこの年、第31回スーパーボウルを制覇し、彼はスーパーボウルリングを手に入れました。1997年3月、彼は現役引退を表明しました。

引退後

引退後は、1999年にFOXスポーツで解説者を務め、2000年から2017年までアーカンソー・レイザーバックスの試合解説を担当しました。彼の息子キースは、ディフェンシブラインマンとしてアーカンソー大学でプレーし、2007年のNFLドラフトでセントルイス・ラムズに指名されています。

人物

同姓同名である、ABCのスポーツキャスター、キース・ジャクソンとは別人です。2011年には、NFL.comのアダム・ランクによって、歴代のジャクソン姓の名選手として、ボー・ジャクソン、リッキー・ジャクソンらと共に取り上げられ、4位にランクインしました。

キース・ジャクソンは、その卓越した才能と努力によって、NFL史に名を刻んだ偉大なタイトエンドの一人です。

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