ギャラクシアン3
『ギャラクシアン3』（Galaxian3）は、かつてナムコ（現バンダイナムコアミューズメント）が手掛けた、遊園地やテーマパーク向けの大型ガンシューティングアトラクションです。宇宙を舞台に、様々な敵性勢力との戦闘を描いた3DCGシューティングゲームであり、同社の展開する「UGSFシリーズ」の一作として位置づけられています。プレイヤーは地球人類の防衛組織であるUGSF（United Galaxy Space Force）の一員となり、重戦闘艇「ドラグーン」に乗り込み、人類の生存を脅かす機械生命体を排除する任務に挑みます。
本作の最大の特徴は、多人数での同時プレイを前提とした大規模な筐体です。最低でも6人以上の参加（NPC含む）を想定しており、画面が広範囲の視角を覆うことで、非常に高い臨場感を実現していました。設置場所の制約が大きいアトラクション形式のため、家庭用ゲーム機向けには、一人プレイを主体とするなど、内容を一部アレンジした移植版が何度かリリースされています。
ナムコ時代から単発的に制作されていた宇宙SF系ゲーム群が、後のバンダイナムコエンターテインメント時代に「UGSFシリーズ」として統合された際、『ギャラクシアン3』もその重要な構成作品の一つとして組み込まれました。
『ギャラクシアン3』には、同時参加可能な最大プレイヤー数によっていくつかの異なるバージョンが存在します。
28人版（GH-28） - PROJECT DRAGOON
国際花と緑の博覧会で初登場し、後にナムコ・ワンダーエッグなどに移設された、最も大規模なバージョンです。円筒形の巨大スクリーンを内側から見る形で、プレイヤーが同心円状に着席します。16台のプロジェクターが全周に途切れのない映像を投影し、プレイヤーが乗るフロア全体が油圧機構によって映像に合わせて大きく揺動します。最大高低差は2mに達し、その没入感は群を抜いていました。初期の花博版はリアルタイムレンダリングでしたが、移設版では背景をレーザーディスクで再生し、敵などを合成する方式に変更されています。ワンダーエッグ閉園に伴い解体され、現存していません。
16人版（GM-16）
基本的な構造や演出は28人版に準じますが、規模は縮小されています。フロア全体の揺動はなく、プレイヤーが乗る部分が2名単位で小規模に動く簡易版です。油圧機構を使用しないため、28人版に比べ設置の制約は緩和されました。プラボ千日前店をはじめ、日本国内や海外の複数箇所に設置されました。一部ロケーションでは、UGSFピンズバッヂなどの限定グッズが配布されたこともあります。
6人版（シアター6：GT-6）
ゲームセンターへの設置を想定し、5メートル四方に収まるコンパクトなサイズに設計されたバージョンです。壁面のスクリーンに向かって横一列に並んで着席し、座席は揺動しません。ゲームハードウェアはナムコの「SYSTEM21」基板を使用し、背景映像はレーザーディスクで再生されます。業務用としてはこのバージョンのみ、続編シナリオ『Attack of the ZOLGEAR』がソフト交換式で供給されました。『Attack of the ZOLGEAR』はルート分岐が追加され、ゲーム性が向上しています。日本国内外に多数設置されましたが、2010年に国内での常態稼働機が撤去され、現在は有志によるイベントでのみ体験機会があります。
PlayStation版
1996年に発売された家庭用移植版で、主に6人版の『PROJECT DRAGOON』をベースとしています。マルチタップを使用すれば最大4人での同時プレイが可能でした。本作独自の新規シナリオ『THE RISING OF GOURB』も同時収録されています。背景はプリレンダリングムービーで、敵などはリアルタイムで処理されていました。標準コントローラーに加え、アナログジョイスティックやマウスなど様々な操作デバイスに対応していました。
『ギャラクシアン3』は、その遊園地アトラクションという性質上、専用の施設が必要であり、家庭用移植版を除けばプレイ機会が非常に限られていました。加えて、稼働開始から長期間が経過しており、現在は国内で常態的にプレイできる場所はほぼ存在しないのが実情です。これは主に以下の問題に起因します。
メーカー修理サポートの終了: バンダイナムコテクニカによるメーカー修理サポートは、発売から一定期間経過したタイトルについて既に終了しており、部品レベルでの修理対応が困難です。
プロジェクターの寿命と代替: 当時の3管式プロジェクターは寿命を迎えており、補修部品の入手が困難です。近年の液晶プロジェクターは遅延の問題からゲーム用途に適さないとされています。
* 背景用レーザーディスク: 背景映像を再生するレーザーディスク（LD）とそのプレイヤーは、製造が終了しており、代替品の入手や修理が極めて困難です。製造元にも原盤は残されていないとされています。ただし、有志によってLDの映像データをデジタル化し、HDD再生で対応している例もあります。
こうした困難にも関わらず、一部の熱心なファンや有志の団体によって、奇跡的に保存・維持されている筐体が存在し、不定期ながらイベントなどで稼働する機会が設けられています。その類まれな体験は、今なお多くのゲームファンの間で語り草となっています。
本作の最大の特徴は、多人数での同時プレイを前提とした大規模な筐体です。最低でも6人以上の参加（NPC含む）を想定しており、画面が広範囲の視角を覆うことで、非常に高い臨場感を実現していました。設置場所の制約が大きいアトラクション形式のため、家庭用ゲーム機向けには、一人プレイを主体とするなど、内容を一部アレンジした移植版が何度かリリースされています。
ナムコ時代から単発的に制作されていた宇宙SF系ゲーム群が、後のバンダイナムコエンターテインメント時代に「UGSFシリーズ」として統合された際、『ギャラクシアン3』もその重要な構成作品の一つとして組み込まれました。
バージョン展開
『ギャラクシアン3』には、同時参加可能な最大プレイヤー数によっていくつかの異なるバージョンが存在します。
28人版（GH-28） - PROJECT DRAGOON
国際花と緑の博覧会で初登場し、後にナムコ・ワンダーエッグなどに移設された、最も大規模なバージョンです。円筒形の巨大スクリーンを内側から見る形で、プレイヤーが同心円状に着席します。16台のプロジェクターが全周に途切れのない映像を投影し、プレイヤーが乗るフロア全体が油圧機構によって映像に合わせて大きく揺動します。最大高低差は2mに達し、その没入感は群を抜いていました。初期の花博版はリアルタイムレンダリングでしたが、移設版では背景をレーザーディスクで再生し、敵などを合成する方式に変更されています。ワンダーエッグ閉園に伴い解体され、現存していません。
16人版（GM-16）
基本的な構造や演出は28人版に準じますが、規模は縮小されています。フロア全体の揺動はなく、プレイヤーが乗る部分が2名単位で小規模に動く簡易版です。油圧機構を使用しないため、28人版に比べ設置の制約は緩和されました。プラボ千日前店をはじめ、日本国内や海外の複数箇所に設置されました。一部ロケーションでは、UGSFピンズバッヂなどの限定グッズが配布されたこともあります。
6人版（シアター6：GT-6）
ゲームセンターへの設置を想定し、5メートル四方に収まるコンパクトなサイズに設計されたバージョンです。壁面のスクリーンに向かって横一列に並んで着席し、座席は揺動しません。ゲームハードウェアはナムコの「SYSTEM21」基板を使用し、背景映像はレーザーディスクで再生されます。業務用としてはこのバージョンのみ、続編シナリオ『Attack of the ZOLGEAR』がソフト交換式で供給されました。『Attack of the ZOLGEAR』はルート分岐が追加され、ゲーム性が向上しています。日本国内外に多数設置されましたが、2010年に国内での常態稼働機が撤去され、現在は有志によるイベントでのみ体験機会があります。
PlayStation版
1996年に発売された家庭用移植版で、主に6人版の『PROJECT DRAGOON』をベースとしています。マルチタップを使用すれば最大4人での同時プレイが可能でした。本作独自の新規シナリオ『THE RISING OF GOURB』も同時収録されています。背景はプリレンダリングムービーで、敵などはリアルタイムで処理されていました。標準コントローラーに加え、アナログジョイスティックやマウスなど様々な操作デバイスに対応していました。
現状と課題
『ギャラクシアン3』は、その遊園地アトラクションという性質上、専用の施設が必要であり、家庭用移植版を除けばプレイ機会が非常に限られていました。加えて、稼働開始から長期間が経過しており、現在は国内で常態的にプレイできる場所はほぼ存在しないのが実情です。これは主に以下の問題に起因します。
メーカー修理サポートの終了: バンダイナムコテクニカによるメーカー修理サポートは、発売から一定期間経過したタイトルについて既に終了しており、部品レベルでの修理対応が困難です。
プロジェクターの寿命と代替: 当時の3管式プロジェクターは寿命を迎えており、補修部品の入手が困難です。近年の液晶プロジェクターは遅延の問題からゲーム用途に適さないとされています。
* 背景用レーザーディスク: 背景映像を再生するレーザーディスク（LD）とそのプレイヤーは、製造が終了しており、代替品の入手や修理が極めて困難です。製造元にも原盤は残されていないとされています。ただし、有志によってLDの映像データをデジタル化し、HDD再生で対応している例もあります。
こうした困難にも関わらず、一部の熱心なファンや有志の団体によって、奇跡的に保存・維持されている筐体が存在し、不定期ながらイベントなどで稼働する機会が設けられています。その類まれな体験は、今なお多くのゲームファンの間で語り草となっています。
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