クイズ&ゲーム太郎と花子

『クイズ&ゲーム太郎と花子』は、1990年 10月24日から1992年 3月25日までフジテレビ系列局で放送されていた、フジテレビとホリプロ制作のクイズ・ゲーム番組です。毎週水曜19:30 - 19:58（日本標準時）に放送され、1対の巨大ボードを使った神経衰弱クイズをメインに、各回のゲストを交えて男女対抗の2チームで対戦していました。

概要

番組の最大の特徴は、巨大な神経衰弱ボードです。ボードの片面には太郎の絵、もう片面には花子の絵が描かれ、それぞれ「太郎サイド」が男性チーム、「花子サイド」が女性チームとして対戦しました。また、音声多重放送に対応しており、副音声ではルー大柴による実況中継を楽しむことができました。しかし、一部ネット局が音声多重放送に対応していなかったため、番組末期にはモノラル放送に切り替わりました。

番組の最後には、太郎パネルと花子パネルの隙間を飛ぶ物体や人物パネルを当てる「フライングゲーム」という名物コーナーがありました。このコーナーは、後継番組の『クイズ!超選択』でも、マイナーチェンジされた上で継続されました。

1991年4月には、ワニブックスから番組の絵本が発売され、ボードゲームも発売されました。

出演者

吉村明宏
TARAKO → 田中義剛
ルー大柴 - 副音声による解説

ルール

基本ルール

先攻・後攻は、番組中期まではじゃんけんで決定していましたが、末期には「顔面くずしクイズ」で決める方式に変更されました。

「太郎サイド」と「花子サイド」の2枚のボードを使った巨大神経衰弱を行い、最終的に獲得した金額が多かったチームが勝利となります。

初期・中期は神経衰弱を2回行っていましたが、末期には「顔面くずしクイズ」が導入されたため、神経衰弱は1回のみとなりました。

勝利チームは、獲得した賞金を賭けて「フライングゲーム」に挑戦します。二つのボードの裏の隙間を通過した物体（あるいは人物のパネル）が何かを当てることができれば、賞金を獲得できます。不正解の場合は賞金が半減され、減額された分は視聴者プレゼントとなります。正解・不正解に関わらず、勝利チームの賞金の1割はチャリティー（FNSチャリティーキャンペーン）に寄付されます。

神経衰弱

「太郎サイド」「花子サイド」はそれぞれ縦4マス×横3マスの12マスに分割されており、両サイド1マスずつパネルをめくり、対になる言葉を組み合わせていきます。

例：「英語」がテーマの場合、太郎サイド：apple → 花子サイド：りんご

顔面くずしクイズ

ある人物の顔写真を12分割してバラバラにしたものが太郎サイドに表示されます。1枚ずつ花子サイドに元の位置へ置き直されるので、その人物が誰かを当てます。

賞金は12万円からスタートし、解答者が間違える度に1万円ずつ減額されます。正解した段階での賞金が獲得できます。

賞金とペナルティの変遷

ホールインワン賞

1回戦での先攻のチームが、1発で組み合わせを当てることができれば、「ホールインワン賞」として総額100万円相当の賞品を獲得できました。
初期

1回戦は、太郎側のパネルに数字（10～50）が書かれており、そのパネルを的中させると数字分の得点を獲得できました。

2回戦は、1ペア的中につき10点獲得。横一列6枚のうち、最後にパネルを的中させたチームにボーナス50点獲得。得点の多いチームが先攻。残り1枚で横一列が揃う状態になるとリーチとなり、パネルの左右端が光りました。

賞金は獲得点数1点×1000円でした。
前期

1回戦は、パネルごとに賞金(1万円～5万円、一時期0円というのもありました)が異なり、的中させた場合そのパネルの賞金を獲得できました。

2回戦は、的中させたペア数に応じて賞金を獲得(1枚に付き、一律1万円)。さらに、自分の当てたパネルによって横一列6枚が全てめくれたらボーナス賞金(5万円)を獲得できました。
中期

1回戦は、パネルごとに賞金が異なり、的中させた場合そのパネルの賞金を獲得。最高金額のパネルにはドクロマークが付いており、もし太郎サイドでそれをめくった場合、花子サイドで正しい対となる言葉（のパネル）を的中させる事が出来なければ、全額没収（御破算）となりました。なお、太郎サイドでドクロマークでないパネルをめくり、花子サイドでたまたまドクロマークの対にあたるパネル（ドクロマークが描かれている）をめくってしまった場合も全額没収となりました。(ただし、ホールインワン賞で獲得した商品は没収の対象になりませんでした。)。しかしその分賞金も、全てのパネルの中で最高額（10万円→5万円）でした。

逆に両サイドにハートが隠れており、太郎サイドのハートをめくると、「ラッキーハート」として自動的に花子サイドのハートのパネルもめくれて賞金獲得（3万円）となりました。（花子サイドのハートはひいてもハズレでした）。

ペアの内訳は、1万円7組、3万円4組（うち1組はラッキーハート）、ドクロ1組でした。（但し、ラッキーハートが入る前は1万円8組、3万円3組、ドクロ1組でした｡）

2回戦は、初期2回戦と同様のルールでした。

なお、当初は1回戦と2回戦が逆でした（横1列ボーナスは3万円でした）。
末期

「顔面くずしクイズ」導入により、中期までの1回戦と2回戦のルールを統合した様なルールの1回勝負となりました。

パネルごとに賞金が異なり（1万円7組、3万円4組、5万円1組）、的中させた場合そのパネルの賞金を獲得。さらに、自分の当てたパネルによって横一列6枚が全てめくれたらボーナス賞金(5万円)を獲得。残り1枚で横一列が揃う状態になるとリーチになり、パネルの左右端が光りました。

ラッキーハートおよびドクロは廃止。ただしパネルが5組開いた時点で、1回間違えるたびにイタイワニというロシアンルーレット式のおもちゃに挑戦しなければなりませんでした。ワニの歯を1本抜いて、口が閉まらなければセーフ。万が一閉まった場合は全額没収。（黒ひげ危機一発と類似）。どちらかがワニの口を閉めた場合、それ以降イタイワニは行われませんでした。
子供大会

夏休みの時期には間下このみや杉木康二の子役をリーダーに、3人1組で子供大会が開催される場合がありました｡この場合は賞金ではなく、トップ賞を賭けた対戦となるので金額ではなく、得点を稼ぐ形となりました（普段は1万円となる所が、1万点となりました）。賞品は3種類のおもちゃが3人分でしたが、フライングゲームで不正解だと、3種類のおもちゃを1人分しか貰えなくなりました。

エピソード

山瀬まみがゲストだった回、最初の神経衰弱で彼女からはじめ、そのまま一度も間違えずに全問正解してしまったことがあります。
フジテレビアナウンサーとTBSアナウンサーによる対抗戦を行ったことがあり、小林豊と福島弓子がTBS代表チームとして参加していました。
フライングゲームで優勝者が正解した場合は吉村若しくは優勝者が視聴者の皆さんに、「今週おこづかいプレゼントを期待していた皆さん、申し訳ありませんでした。」とお詫びの挨拶をしていました。
* 当時、当番組の放送前は「ドラゴンボールZ」が放送していたため、番組冒頭で吉村が「いや～、ドラゴンボールZ面白かったですね～。」と言っていました。

番組キャラクターイラスト

初期には勝川克志が、中期からはかみやたかひろが担当していました。共に漫画家です。

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