クイーニー・アイ

クイーニー・アイ（Queenie Eye）

「クイーニー・アイ」は、ポール・マッカートニーによる楽曲で、彼自身とプロデューサーのポール・エプワースとの共作として知られています。この曲は2013年にリリースされたアルバム『NEW』の4曲目であり、アルバムからの第2弾シングルとして発表されました。楽曲のタイトルやキャッチフレーズ「Queenie Eye, Queenie Eye, Who's Got A Ball?...」は、マッカートニーの子供時代に遊んでいた童遊びに触発されています。

ミュージック・ビデオ

「クイーニー・アイ」には、サイモン・アボウドが監督を務めたミュージック・ビデオも存在します。このビデオは2013年10月2日にロンドンの名高いアビー・ロード・スタジオで撮影されました。撮影には、著名な俳優やアーティストが数多く参加しました。具体的には、ジョニー・デップやテイク・ザットのメンバー、ゲイリー・バーロウ、アーティストのピーター・ブレイクに加えて、俳優のジェームズ・コーデン、トム・フォード、ジェレミー・アイアンズ、ジュード・ロウ、ショーン・ペン、クリス・パイン、さらにはメリル・ストリープやトレイシー・ウルマンまで、多彩な顔ぶれが揃っています。

また、撮影の5日前に急遽追加募集された20名のロンドン在住のファンもエキストラとして参加し、ビデオに彩りを添えています。公開前には、ジョニー・デップがイヤフォンで「クイーニー・アイ」を聴きながら歌っている様子を収めた予告動画も発表され、多くの注目を集めました。

演奏

この曲の演奏において、ポール・マッカートニーはボーカルに加えて、ギター、ベースギター、ラップスチールギター、ピアノ、メロトロン、モーグ・シンセサイザー、さらにはタンブリンなど多彩な楽器を担当しています。一方、ポール・エプワースはドラムスを担当し、印象的なリズムを生み出しました。

ライブ演奏

「クイーニー・アイ」は、2013年10月10日にニューヨークで初めてのライブパフォーマンスを行った後、2013年11月からはアウトゼアーツアーのセットリストに登場しました。特に東京ドームでの公演では、この楽曲が演奏され、その模様は後に『NEW (コレクターズ・エディション)』として収録されています。

さらに、2014年には第56回グラミー賞授賞式で「クイーニー・アイ」の演奏が行われました。その際、ポールと共にドラムを叩いたのは彼の旧友であり、元ビートルズのメンバー、リンゴ・スターでした。この二人の共演は5年ぶりであり、観客にとって特別な瞬間とされています。

このように、「クイーニー・アイ」は、音楽的だけでなく視覚的な面でも多くの魅力を持つ作品であり、ポール・マッカートニーの幅広い才能が光る楽曲となっています。

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