クイーンエリザベス2世カップ (香港)

クイーンエリザベス2世カップ（QEII Cup）とは

クイーンエリザベス2世カップは、香港の沙田競馬場で開催される芝2000メートルの競馬の競走です。国際G1に格付けされており、世界中から有力馬が集まります。

歴史

1975年5月5日、イギリス女王エリザベス2世がハッピーバレー競馬場を訪問したことを記念して創設されました。創設当初はダート1575メートルで施行されていましたが、1979年に沙田競馬場が開設されると開催地が移され、距離も何度か変更されました。1997年からは現在の芝2000メートルで施行されています。

1992年に香港競馬でローカルグレード制が導入されるとローカルG2に設定されました。1995年より国際競走として門戸が開放され、ローカルG1に格上げ。1999年に国際G2、2001年からは国際G1に格付けされています。

2002年からはワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップに加わりました。2003年にドバイワールドカップが同シリーズから離脱したことに伴い、2006年に同シリーズが休止されるまで、シリーズの開幕を飾るレースとなっていました。

スポンサー

長らくスイスの高級腕時計メーカー、オーデマ・ピゲがスポンサーを務め、「オーデマ・ピゲ賞 クイーンエリザベス2世カップ」の名称で開催されていました。2019年からは保険会社のFWDがスポンサーとなっています。

チャンピオンズデー

2018年以降は、チャンピオンズマイル、チェアマンズスプリントプライズの2競走と同日開催となり、開催日は「チャンピオンズデー」として、香港競馬下半期の一大イベントとなっています。

レースの重要性

各年の優勝馬がその年の香港年度代表馬に選出されることが多く、その選考に大きな影響力を持つレースとして知られています。

賞金

総賞金は2400万香港ドルで、1着賞金は1368万香港ドルです。前年の香港国際競走のいずれかの優勝馬が本競走に勝利した場合、その馬主には100万香港ドルのボーナスが交付されます。

レコード

芝2000メートルでのレースレコードは、2019年にウインブライトが記録した1分58秒81です。これは沙田競馬場のコースレコードでもあります。

日本調教馬の活躍

日本からも多くの有力馬が参戦し、優勝馬も輩出しています。

近年の出来事

2020年は新型コロナウイルスの影響で、海外からの観客の入場が制限されました。
2021年は、香港の競馬関係者が新型コロナウイルスに感染したため、開催が一時延期されました。

クイーンエリザベス2世カップは、香港競馬における重要なレースであるとともに、国際的な競馬の祭典としての地位を確立しています。

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