沙田競馬場

沙田競馬場について

沙田競馬場（シャティンけいばじょう）は、香港新界の沙田区に位置し、香港ジョッキークラブが管理しています。この競馬場は1846年に開設された跑馬地競馬場（ハッピーバレー競馬場）に替わる近代的な競馬場として、1978年に大規模な埋立工事の後に設立されました。以降、香港競馬の中心地として、数々の歴史的なイベントを支えてきました。

歴史と重要なイベント

沙田競馬場は、1988年に香港初の国際競走である「香港招待カップ」を開催し、香港競馬の国際化に大きな役割を果たしました。現在では、週末に多くのレースが行われるほか、祝日やナイター開催も行われています。また、2008年の北京オリンピック時には、競馬場隣接の会場で馬術競技も行われ、特にクロスカントリー競技では厩舎村も併設され、オリンピック出場馬が利用できるようになっています。

コースは右回りで、外側には芝コース、内側にはオールウェザーコースが設けられるなど、様々な条件下でレースが可能です。全周の長さは1899メートルと1555メートルで、長いホームストレッチは430メートルとなっています。スタンドの収容人数は10万人にのぼり、外貨両替ができる銀行も併設されています。

スタンドと入場のシステム

沙田競馬場には、一般入場口が4箇所設けられており、特に馬場駅と直結した入り口が便利です。入場料は10香港ドルで、オクトパスカードの使用も可能です。外国人観光客には特別なツーリストバッジが提供され、会員エリアへのアクセスを得ることができます。このエリアでは、様々な飲食施設があり、グルメを楽しむことができます。

また、ほとんどの地域は禁煙で、2007年から施行されている禁煙条例に従っています。罰則も設けられており、ルールを守る必要があります。

コースとトレーニング

メインコースは、障害物が少ない右回りの芝コースで、800メートルに及ぶ直線走路が設置されており、スピーディーなレース展開が期待されます。また、内馬場には調教用のオールウェザーコースも備えられており、競走馬のトレーニングが行いやすい環境が整えられています。

競走レースとアクセス

沙田競馬場では特に多数のG1レースが開催され、香港国際競走や香港スプリントなどが有名です。これらは香港の競馬界で評判高いレースとして、多くの観客を引き寄せています。競馬の日には、各地からの交通も充実しており、MTR東鉄線の馬場駅からすぐにアクセスができます。

特に、競馬が行われていない日には駅は閉鎖されるため、注意が必要です。また、最寄りの火炭駅から徒歩での移動でも便利ですが、タクシーを利用する際は「沙田馬場」と伝えれば問題ありません。

まとめ

沙田競馬場はその規模やイベントの多様性から、香港の競馬文化に強い影響を与える重要な施設です。訪れる人々にとって、レース観戦だけでなく、飲食を楽しみながら競馬の魅力を体験することができる場所となっています。

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