クズバ山

クズバ山について

クズバ山は、富山県中新川郡上市町に位置する標高1,876mの山です。富山県登山連盟によって「富山の百山」の一つに選定されています。山体は、奥大日岳から北西に延びる西大谷尾根の中間部に位置し、早月川の支流である立山川と小又川に挟まれた場所にあります。馬場島からは、その独特な三角錐型の山容がよく見えます。

地理的な特徴

クズバ山は、奥大日岳へと続く登山ルートの途中にあり、特に積雪期には馬場島から奥大日岳を目指す登山者にとって重要な通過点となります。山頂からは、剱岳、奥大日岳、大日岳といった北アルプスの名峰を三方に見渡すことができ、その壮大な景観は多くの登山者を魅了します。

山名の由来

山名の「クズバ」は、山の形が葛の葉に似ていることに由来すると言われています。

植生

クズバ山の尾根沿いには、立山杉の巨木が多数見られます。また、6月末頃にはハクサンシャクナゲやオオサクラソウが開花し、登山者の目を楽しませてくれます。これらの高山植物は、厳しい自然環境の中で力強く咲き誇り、山の美しさを際立たせています。

登山ルート

クズバ山への主な登山ルートは、馬場島から山頂を目指すコースです。このルートは、急斜面を直登する箇所が多く、非常にストイックな登山となります。積雪期には、馬場島から奥大日岳へのルートの一部として利用されます。登山道は、標高差が大きく、体力と経験が必要とされます。

参考文献

橋本廣、佐伯邦夫 編『富山県山名録』桂書房、2000年。
富山県山岳連盟 編『富山の百山』北日本新聞社、2014年8月。ISBN 978-4-86175-080-9。

関連情報

* 上市町: クズバ山が位置する富山県上市町は、自然豊かな場所であり、多くの登山愛好家が訪れます。

クズバ山は、その美しい景観と手強い登山ルートで、多くの登山者にとって魅力的な山です。ぜひ一度、その雄大な自然を体験してみてください。

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